「いいの?彼に知られても」
ひそり、耳元で
「隣の車両の彼、知り合いなんだろ?彼を見つけたとき、君とってもうれしそうだったもんなぁ。好きなんでしょう?」
右から、そして左から、二人の男が笑みを含んだ声音で、そう私に言ってよこす。
「彼、優しそうだね。喧嘩強いかな」
私の前に立っていた男が振り返り、そう言った。
「この車両に乗ってる奴らは全員俺らの仲間だからさ。君を助けようと、彼がこの車両に入ってきたら……ケガ、しちゃうかも」
背後の男は私に軽く体重をかけるようにして立ち、楽しそうに囁いてくる。
「ほらほら、顔
車両の奥から、そんな声が聞こえた。
続いて、カシャカシャ、とカメラのシャッター音が何度も何度も車内に響く。
「先輩に知られたくなくて、先輩に怪我させたくなくて、服とタイツ破かれて胸揉まれてる写真を駅にバラまかれたくない子は、お利口な笑顔でいたほうがいいよ」
「そ、んな、やだ……っ」
恐怖でガクガクと震え始めた私を見て、車内に充満した重く粘つく空気が、一気に湿度を増した。
見知らぬ男たちの興奮が、私の体中にまとわりついてくるような心地だ。
「ひっ!?いやぁっ!!」
カッターでも用いたのか、ショーツのクロッチ部分が破られ、すぅっとした外気を感じて肌が粟立つ。
そこになだれ込むようにして、痴漢たちの指が殺到した。
「あー、まだ全然濡れてないな」
「おい、誰か販売禁止になった媚薬入りのローション持ってきてる?あの速攻効くやつ」
「あるよ。ケツからも吸収させたほうが早いぜ」
恐怖と嫌悪で身を捩ろうとしたが、私の両腕はすでにがっちりと抑え込まれており、肩も腰も脚も何もかも、もはや何人分かも分からない手で押さえられてしまっていた。
「ほら、笑顔。ね?」
途切れなく響くシャッター音に心を削られていくようだ。
気がついた時には、私は反射的に唇に笑みを
「はい、じゃあ、下のお口開けるねー」
「ひ、ぃ……っ!やだ、やだぁッ」
涙を
私の秘処をまさぐり、柔らかなふくらみに両サイドから親指を当てると、むにぃっと左右に開いてしまった。
「穴んなか、ローションでぬるぬるにしとけ。その方がブチ込んだとき気持ちいいからさ」
男たちは息を荒げて、
ぐちゅぐちゅと音を立て執拗に秘穴の中をかき回される度、指で塗り込まれる大量のローションが止め処なく太ももを伝い落ちた。
「ふぅっ、ふぅぅっ!いやぁぁ……ぁ……」
「おおー!イイ声!」
ブルブル震えながら半泣きで声を上げると、男たちはご褒美だとでも言うように、一気に指を三本挿入してきた。
バラバラに動いて、Gスポットと子宮口を爪先でひっかく。
「おいおい、笑顔はどうした?俺たちは別に、センパイがどうなっても、お前の写真が路線の駅全部に撒かれても構わないんだぞ」
「う、う……っ」
私は笑顔を作ったが、きっとすごく不自然で不格好な笑みになっただろう。
先輩は満員電車の中スマホをいじるスペースもなく暇なのか、相変わらずのんきな顔で私を眺めていた。
「……っ!?あ、あ……なに?」
突然、かぁっと下腹部が熱を持った。
男たちの指を咥えさせられている秘穴が、自分の意志に反してひくひくっと収縮する。