恋のはじまり

年下モデルとマネージャー

性器から唇を離したミズキがそう言って笑った。

その悪戯に成功した子供のような表情はいつものミズキそのもので、しかしそこに漂う男の色気にたまらなくなってしまう。

いつもとのあまりのギャップに身動きが出来なくなってしまった愛子の目の前でミズキは立ち上がり、浴衣をはだけさせた。

上半身はシャツを着ておらず、引き締まった身体が見える。

灰色のボクサーパンツの前は盛り上がり、シミを作って色を濃くしていた。

「はい、舐めて」

愛子の目の前に、ミズキの下腹部がくっと近づいてくる。

鼻の先にオスのにおいが漂ってきて、思わずごくりと唾をのんだ。

手でボクサーパンツのゴムを少し引っ張り、ゆっくりと下にずらす。

布地の下から勃起した性器が現れ、ぶるんと勢いよく飛び出してきた。

「は、あ……」

完全にたちあがったソレは腹につきそうな程に反り返り、先端から透明な液を溢れさせている。

漂ってくるにおいと熱気に胸が苦しい程に興奮して、愛子は言われた通り、その先端に舌を伸ばした。

ぬるりとした先走りが舌に広がり、その独特な味と感触に官能が刺激される。

むちゅっ、ぬちゅ、と舌を動かすたびに粘着質な水音が耳に届いた。

天を仰ぐ竿を舌で舐め、先端にちゅっちゅっと軽く吸い付いて刺激する。

愛子の唇が先端を吸い上げるたびに竿がびくりと揺れて、先端からますます透明な液体が溢れてきた。

「愛子さん、っ、咥えて?」

後頭部に伸ばされたミズキの手が、軽く愛子の頭を引き寄せて性器へと押し付ける。

唇を開いて先端に口を付けると、性器は愛子の口内へと入り込んできた。

「ん、ふぅ……っ」

火傷しそうなほどに熱を持ったペニスが、喉をつきそうな程に深くまで侵入する。

竿に吸い付き舌を這わせ、愛子はゆっくりと頭を前後に動かした。

愛子の口内で愛撫され、頭が動くたびに口から赤黒いペニスがのぞく。

口内にたまった唾液を絡め、頬をしめてペニスを吸い上げると、「くうっ」とミズキが低くうなった。

口の中でペニスがびくりと震える。愛子はミズキの腰に手を当て、夢中で頭を動かした。

口の中に広がる先走りの味が、たまらなく愛子を興奮させる。

「っふ、んっ、むうっ、ふ…っ、んんっ、ふ」

溢れた唾液が愛子の顎を伝って落ちていく。

一糸まとわぬ身体で立った男のペニスを咥えて頭を動かす愛子の姿は、ひどく淫らだった。

ぴちゅ、と唾液と先走りが交わる音と、愛子のくぐもった声だけが部屋に小さく響く。

先端だけを咥えるようにして頭を引き、亀頭部分を口内で舐って吸い付くと、ミズキはたまらず愛子の口からペニスを引き抜いた。
とろとろと溢れ出す液体が竿を伝って唾液と混じり、畳の上にしたたり落ちる。

「ね、愛子さん……これ、欲しい?」

唾液と先走りでべたべたになった愛子の唇をミズキの指がなぞった。

目の前で小さく揺れるペニスが、欲しくてたまらない。

太くて硬いそのペニスを、もっと口内で感じていたい。

それと同時に、痛いほどに疼く下腹部に突き立てて、もうやめてと言うまで突き上げてほしい――。

「愛子さん……言って」

ミズキの手が自身の竿を持ち、愛子の目の前で小さく揺らす。

愛子の小さく開いた唇をペニスの先端がなぞり、先走りで赤い唇が濡れる。

性器がびちょびちょになっているのが、自分でもわかった。

下腹部が熱くてたまらない。

欲しい、ミズキのペニスが欲しくてたまらない――。

頭で考えるより先に、勝手に首が上下に動いた。

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