「ただいま!!」
鍵を開けてドアを開けた第一声。
「あ、おかえりなさい」
「っ……叔父さん!」
あたしの目は叔父さんを感じた。
けれどもそれがかすれていく。
「え…………」
そこに叔父さんの姿はない。
中に入っても、帰ってきたという形跡がなかった。
するとあたしの携帯が鳴った。
知らない番号で驚いたが、何かわからなかったからすぐに出る。
「はい!」
その電話の相手は男性で、なんと久しぶりなお父様からだった。
「お父様!?はい、はい………叔父さんが!?」
なにかというと、叔父さんが交通事故に遭って、緊急搬送されたらしい。
あたしは上着を取ってすぐさまマンションから出て行った。
言われた病院に向かった。
そこには手術している部屋の前にいるお父様にかけよった。
「お父様!叔父さんは………」
「すまないな。あいつは…………」
「叔父さんは!?」
「足を骨折したみたいだ」
「…………」
間があった。
「はぁあ!!!!????」
「すまん
「いらんわ!!っとに……で?叔父さんはどこ???」
「あーそれがなぁ」
お父様が言いづらそうにしていると、お父様の見張り役のしげさんが口をはさむ。
「お父上はあの方から楓様には言うなときつく言われとるんですよ。まったく子どもじゃないんだから……」
「なんで!?」
「お前に弱いところを見せたくないってな」