ようやく、テレビの画面にエンドロールが流れ始めた。
一時間半ほどのよくある長さの映画なのに、
その倍くらいあったような気すらする。
見たかった映画なのにほとんど内容が入ってこなかったのが惜しいが、
後でもう一度見返すのもいいかもしれない――
振り向こうとしたかすみは、突然襲ってきた衝撃に
「ああっ!」
と声を上げた。
足の間で揺れていたペニスが、
一突きでナカに挿入されたのだ。
待ち望んでいた熱に、身体がぶるぶると震えた。
焦らされてトロトロになった内壁は抵抗することなく一気に喜一のペニスを飲み込み、
しかしその衝撃で目の前が白く溶けていく。
「あっ、あっ……あっ」
はくはくと口を動かして浅く息をするかすみの腰を、後ろから喜一がつかんだ。
映画を見ていたまま横向きになった二人の身体が、喜一によってぐるりと動く。
かすみがベッドにうつ伏せに横たわり、
その上に喜一の身体がのしかかる体勢になって、喜一の腰が揺れ始めた。
「はあっ!ああんっ、あうっ、はううっ!」
ベッドと喜一にはさまれた状態で、
少しも身体を動かすことが出来ない。
それなのに、挿入されたペニスはかすみの中で激しくピストンを繰り返し、
かすみはただ喘ぐことしか出来なかった。
ずんっと奥まで一気に侵入するペニスが、
敏感になった内壁をごりごりと擦りながら抜け出ていく。
内壁がそれを拒むようにきゅうきゅうと締まり、
それが余計に快感となってかすみに襲ってくる。
身動きが取れない体勢もかすみの興奮をあおり、
ベッドがきしむ音と共に、
「ううっ、はっ……あっ、ああんっ」
とろとろと溢れ落ちる愛液がシーツにしみこんでいく。
耐えきれない快感に、かすみはシーツをぎゅうと握り締めた。
入り込んだペニスが奥の深い部分をぐりぐりと押し上げ、
それだけで腹の奥から感じる快感が身体中に広がって力が抜けてしまう。
ぐっ、ぐっと小刻みに腰を揺らしながら深い部分を刺激されて、
かすみの身体が打ち上げられた魚のようにびくびくと震えた。
気持ちが良くてたまらない。
まるでお腹の奥に快感を感じる神経が集中しているかのように、
ペニスで突かれる度に狂おしい程の快感が身体中に流れ込んでくる。
「いくっ、それだめっ、それだめイッちゃううっ!」
シーツに頬をこすりつけながら、かすみが喘ぐ。
腰が勝手に動いて、さらに深くにペニスを招き入れようと尻が喜一の下腹部にこすりつけられていた。
喜一の手がかすみの尻肉を左右に押し開き、さらにぐっと腰を押し付けられて、
今までより深い部分にペニスがとんっと入ってくる。