「っは……締まり良くなった。快感?」
「ぅあ、ん………」
「答えられないほどなの?」
「んぅぁーーーっ。ひぁ………」
「やらし。菜々美ヤラシイ。可愛い顔して、色っぽい顔して…………」
「かい、とは……あたしを好き?」
「もちろん。冗談ではここまでしないよ。まじ好き」
「でもなんでえっちとか避けてたの?」
「…………実はな、怖かったんだ。俺のものになったあとに、いなくなるんじゃないかって」
「え?」
「でも今回でわかった。怖がってちゃ今回みたいに別の理由ででもいなくなるって」
「…………」
「俺の家さ、父さんが浮気して出て行ったんだ。
それからは母さんと生きてきた。だけど男に遊ばれた母さんが、男のためだけに家を出ていくって言ってさ。
……それからだ。周りから大切なものがなくなることが怖いと感じるのは」
複雑…………
そっか。
海斗は本当に本当に怖かったんだ。
ただそれだけなんだね。
ごめんね海斗。
「あたしは逃げないよ。もっと海斗に愛されたい。愛するから愛したいし」
「菜々美…………」
「だからいいんだよ。怖がらないで?あたしがずっとそばにいるから」
「好きだよ、菜々美」
「うんっ」
「じゃぁ…………一緒にいこ」
「そうだね!」
あたしは満面の笑みで海斗を見た。
海斗も少しだけ、涙が出ていた。
だから、あたしは見ないように海斗を近くまで抱きしめて、キスをした。
どくん、と海斗のペニスが肥大した。
「あーもー、菜々美のせいだからな」
それからは息がうまくできないほどの速さで奥を突かれて、
あたしは声が枯れるまで
「あ、いくっ、菜々美………っ」
「あぁあぁぁぁぁ、あたし、も、だめぇ……、あ、ああぁ、いく…………んぁ」
「その声と顔やばい。そそられる」
「ひぃあ、あぁん、いく、いくっ、かい、とぉ……」
「いく、から、一緒に………」
「ん、か、いと…ずっと、ずっと一緒だ………から」
「う、ん……いっ…………は、はぁ、」
こうしてあたしたちは一緒に達していた。
熱くなった二人の身体は、冷めることなく続いていた。