「んぁぁ……っ!きもち、い、イイ、お兄さんっ、気持ちいいよぉ」
「良かったねぇ、瑞希ちゃん」
「うん、うんっ、あ、ああッ……ナカ、大河さんの指、入って、ぁぁ……っ!」
節ばった指がにゅるんと蜜孔に潜り込んできて、私は思わず身体を弓なりにして喘いだ。
「そこ、好き……!いっぱい弄って、ぁ、ああっ」
「せま、こんなに濡れてるのに。鍛えてるからかな。いい身体してるもんねぇ」
ツツツ、と大河さんの空いた掌が私の背中を撫で下ろして、マラソンのおかげで形佳く引き締まった私のお尻にたどり着く。
「いい尻だ。それに脚も」
「あ、ぅぅぅ……っ!や、やだ、触られたとこ全部ゾクゾクって……!」
「おっ、そうだ。取り憑かれてるんだっけ?じゃあ除霊しなきゃな」
「えっ」
大河さんは私の両脇に腕を差し込んで、身体をくるんと反転させる。
突然のことに驚くも、あれよあれよと四つん這いにされ、腰だけを高く掲げた体勢にされてしまった。
「悪霊退散、ってね」
パチンッ!と乾いた音がして、遅れてじんわりとした痛みがお尻を熱くする。
お尻を叩かれた、と理解したときには、二回目の打擲が飛んできた。
「ぅあっ!きゃ、ぁうっ」
「どう?悪霊は退散したかな」
「はぁ、あっ、退散っ、退散してないですぅぅ!だ、だから、もっと叩いてぇ」
「はは、どーしようもない子だね。しょうがないから沢山叩いてあげよう。……もっと奥をね」
「ひぐっ!?」
三回目の打擲に身構えていた身体を、ぶぢゅっと剛直が貫いた。
「はぅ……ああぁぁぁ……」
歓喜にわななく自分の声が、がらんどうな暗い部屋の中を満たしていく。
大河さんに犬のような体勢で貫かれ、臀部を熱く痺れさせて、蜜孔を痙攣させているなんて――夢みたい。
「すごォい……ずっと、こうされたかったの……」
「こんなえっちで可愛い子見たことないよ、まったく。……って、血の匂い、する、けど」
「ん、そりゃ、私処女ですもん」
「えええ!ホント!?ちょ、ちょ、ちょっと、コレもう責任取るしかないじゃん」
「そうですよぉ。責任とって愛して下さい」
「……っはは、了解」
その瞬間、ぐんっと胎内のものが質量を増した。
処女を失ったばかりの敏感な蜜孔が、恐れと期待でひくひくと痙攣する。
「痛い?」
「痛いけど、痛いのも気持ちいい……です」
「ふむ。難儀な子だねぇ」
ぬるるる、と勢いよく剛直が引き抜かれ、私は悲鳴のような嬌声を上げた。
膨らんだ括れで膣内を刮げるようにされて、むず痒い痛みと浮つくような快楽で目眩がする。
「ひ、ィ……っすご、あ、ぁっ」
「まだ抜いただけだよ」
「え?ぁ、あ!ッはぐぅ!!」
最奥を穿たれる、それは初めての経験だった。
芯がブレるような衝撃は重くて甘くて、鳥肌が立つほど気持ち良い。
未知の快楽に耽溺している私の背後で、ふっと大河さんが笑った。
それを皮切りに、腰をわし掴まれての激しい抽送が始まる。
「ぁう!あっ!いぁッ!ひ、ひぁ、あ、あァあぁぁッ」
「は、ふ、だいぶ子宮が降りてきてる。ね、分かる?」
「ッあ、んん――っ!奥、きもち、ァ、イッ……く」
ごちゅごちゅと下品で淫らな音を立てて、大河さんが私を苛み、追い詰め、絶頂へと突き上げようとする。
抗うことも、抗う意志もない私は、快楽にとろけて恍惚とした微笑みを浮かべた。
「きもち、い、ぁ、ああ、イく、イくぅ……っ!」
「ああ、ダメダメ。そんな大きい声出したら一階のお友だちに聞こえちゃうだろ。女将が起きてきても困るし。続けてほしかったら静かにね」
「ぅ、んん」
絶頂一歩手前で深い抽送をお預けにされ、腰をガクつかせながら必死に頷く。