玄関で靴を履き替えて、教室に一人向かうあたし。
これって正気の沙汰なのかな‥‥‥。
でもなんで学校の門が開いているんだろう。
あたし確か学校を出る最後に、夜勤警備員さんに閉めてくださいって言ったよね‥‥?
まさかだけど、あの警備員さんは幻!?
いやいや、落ち着け自分!!
するとその瞬間に教室の扉が開いた。
見ればそこには男子生徒の
「先生、こんばんは。」
「黒子くん?なんでこんな時間に‥‥‥」
「先生。僕知ってます。先生が学校のトイレでオナニーしてるって」
「な!!!!????そんなの‥‥‥」
「証拠ならたくさんありますよ。ほら」
そこにはあたしが写る姿があった。
やだ‥‥‥どうしよう‥‥‥ほんとに‥‥。
気が付けばあたしは、涙目になって潤んでしまっている。
情けない。
あたしは彼よりも大人で、しかも教師なのに‥‥‥。
教え子にあんな写真だって撮られて‥‥‥。
終わった、あたしの人生。
「でもこれは僕たちだけの秘密です」
「‥‥‥え?黙ってて、くれるの?」
「はい。もちろんこちらの条件をのんでくれるならですが」
「な、なに?」
にっこりと笑みを浮かべて、黒子くんはあたしの前まで歩いてきた。
少しだけ退くあたし。
けど、窓際にいたのですぐにつまってしまう。
両肩をかんたんにつかまれて机の上に背中を置いてしまった。
「!?」
抵抗しようとあたしは両手で黒子くんの胸を押した。
けどそれを逆手に取られてしまう。
両手首をつかまれてあたしは再度机に背中を置かされる。
「黒子、くん‥‥‥?」
「では始めますよ」
「や、やめて‥‥‥っ!」