不倫・禁断の恋

身勝手な大人たち…

名前は知らないが身体の関係はあるようだ。

偶然見てしまったLINEに書いてあった。

複雑だった。

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………

そして自分は不倫や浮気は絶対にしないとは思っていたが、わたしにも青田透あおたとおるという近しい男性ができた。

彼も結婚しているが、なかなか子どもができないらしい。

だからか子作りにするセックスに疲れたと、初めて出会ったbarでこぼしていた。

わたしは自然と彼を励ます存在になっていた。

会う時間が増えれば増えるほど距離は縮み、いつの間にかセックスをする仲になった。

彼のセックスには盛る感情が乗ってくる。

つまり毎回激しいのだ。

「友梨佳さ、ん…」

彼は激しくわたしを求める。

最初は必ず一緒の入浴から始まる。

わたしが裸になると必ず勃起してくれた。

反っているにも関わらず、最初の入浴ではからだを隅から隅まで洗ってくれる。

一緒に泡を流し終ると始まるセックス。

キスはしない。

そこまでしてしまうと後には戻れないから、と彼は言う。

キスは感情を促してしまう。

だから、旦那さんのところにいつでも戻れるようにと言ってくれる。

その代わり身体中にキスをくれる。

耳たぶ、首筋、鎖骨、そして胸へと進む。

反応すると彼は喜んで「もっと」と言って離さない。

ベッドに入ると一緒に笑って「入れていい?」って言われるから、

「いいよ」と笑って言う。

それから一気に根元まで挿入されるとわたしは声を漏らす。

そんな関係にも慣れてきたころ、事件は起こった。

………

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「月…?」

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「ママ…」

………

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………

見てしまった。

月が自分の左手首を傷つけているところを。

 

「ル…」

「ごめんなさい!!!!!!ごめ…ごめんなさい…っ」

「……月。ママはこれから仕事だけど学校休むかい?」

「え…?あ…うん」

「電話しておくから、ママ帰ってくるまで待っていられる?」

「うん…」

「いってくるね」

 

わたしは涙が止まらなかった。

まだ13歳のあの子が、自分で自分を傷つけて、血を流していたから。

 

一体いつから…?

 

気が付かずあの子を失うところだった。

本当は仕事も休みたかった。

けどあのままだと

あの子の怯える様子が異常に怖かったから、

よくないと思った。

わたしはすぐに祥に電話をした。

電話には出ない。

留守電になったので残した。

「月のことで話したい」

とだけ。

怖いわたしは待つことできず、仕事は欠勤して祥の会社に行った。

そこではロビーで隣に座って談笑している旦那がいた。

なんだか懐かしい笑い方をしていた。

そしてわたしに気づいた祥はわたしのもとに来た。

「どうした?なんかあったか?」

「…月が…」

わたしは見たままそのまま話をした。

すると祥はショックを受ける。

「一緒に帰ろうか、友梨佳」

「そうだね」

久しぶりに隣を歩いた。

なんだかんだでわたしは祥が何より一番だと思い知る。

だって隣にいることがこんなにもうれしいことなんだと再確認できたから。

こんな感情、久しぶり。

自宅に着くと数名女生徒がいた。

話しかけようとした瞬間に、靴が女子生徒に向かって投げられていた。

「うるさい!!ママもパパもそんなんじゃない!!!!」

「月?」

「!!!!!」

ばつ悪そうにすごすごと帰っていく上級生らしい。

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