マニアック

ソープ嬢をやっていたら…

あまり表立って自慢することはできないが、ミユキはフェラが得意だった。

ミユキはよだれをペニスへまとわせて、

舌で器用に舐めながら顔を上下に動かした。

「気持ちいい?」

「うん、気持ちいい…」

消え入るような声だった。

ミユキは口からペニスを出すと、舌先でそれの先端をペロペロと舐めだした。

そして顔を沈めて根本から先端までの裏筋をスーッと舐め上げると、

ケンゴはその時最も反応して体をビクッとさせた。

何だかカワイイと思った。

さっきの紳士のようだったケンゴは気付くとまるで仔猫のようになっていた。

「ここ舐められるの気持ちいい?」

ケンゴは頷いた。

それからミユキはマットの準備を始めた。

これは慣れたものだが、

しかしケンゴが後ろから見ているのがいかにも新鮮な感じがして

初めての頃をボンヤリと思い出していた。

「準備できたから、こっち来て」

ケンゴは転ばぬように用心しながら

ローションの塗られたマットの上にうつ伏せに寝転んだ。

ミユキも注意しつつ彼の上に跨ると、

いつものように全身を使ってマッサージを始めた。

ケンゴは全体的に敏感らしく、

少し腹の横っちょに触れたりしただけでもビクッとなった。

まずは全身をローションで濡らして、

それからいろいろなところをマッサージしたりする。

ミユキは時々ケンゴの様子を伺ってみて、

喜んでいるらしいのを確かめると秘かに元気になった。

ケンゴは始終腰を浮かせていた。

それは恐らくその大きくそそり立つペニスのせいだろう。

ミユキは意地悪な気持ちで背後からそれを握ってみた。

「あ!」

ケンゴのお尻にグッと力が入って腰が浮き上がった。

「ふふ…」

ミユキは小さく笑った。

ケンゴは恥ずかしそうに顔を枕に埋めていたが、

少し笑っているらしかった。

それからミユキはケンゴを仰向けにすると、

密着して同じく全身をマッサージした。

この時わかったのは、ケンゴは乳首さえも敏感であったということだった。

ミユキはケンゴの顔を見ると恥ずかしくなって上手く動けなくなってしまったが、

自分が玄人であることを思い出すとすぐにもとに戻った。

ケンゴは何も喋らずに黙って悶ていた。

それはお互いが信用しあっているからこそ、

特に不快でもなければ無愛想だとも思わなかった。

むしろそのほうが気が楽だった。

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