美幸と松井は店から出ると、タクシーに乗って近くのホテルに行った。
「美幸ちゃん、結構飲めるんだね」
松井は美幸がお酒をグイグイ腹へ流し込む姿を想像しながら、そう言った。
彼の表情にはイヤらしい笑みが浮かんでいて、しかしそれが端正な顔の上では妙に美しく見えた。
やっぱりイケメンはどんな表情をしてもイケメンのままなんだなぁ、と何となくよそよそしい心持ちで松井を見た。………
………
二人はホテルに着くと、鍵を渡されてその部屋に入った。
そこはラブホテルではなかったが、二人がやろうとしている事はラブホテルでする事とほとんど同じだった。
美幸が先に部屋に入り、その後ろから松井が入って来てドアを閉めると、そっと鍵を回した。
「うわぁー、すごい広い!」
美幸はそう言うとダブルベッドに大の字で飛び込んだ。
松井はそのベッドの縁に腰を下ろして、そして美幸の肩に手を当てた。
美幸は体を起こして松井の隣に体を密着させて座った。
二人はキスをした。
「美幸ちゃん、キスは初めて?」
「うん、そうだよ」
「彼氏はいないの?」
「いないよ」
「じゃあ処女なんだ、美幸ちゃん」
「うん、そうだよ」
「そうか、じゃあ、今日俺が美幸ちゃんの処女を奪っちゃおうかな」
そう言って松井は美幸の淡く赤らんだ頬を手を当てて、まるで女優にキスをするように優しく口付けしてから、そっと美幸の体を後ろへ倒した。
美幸は今まで長い間しっぽだけ見せて全く正体を現さなかった、情欲に満ちた不思議な未知の世界が、
今、いよいよ自分の目の前に、その全容が明らかにされるのだと思って、興奮と喜びが胸の内から沸き上がって来た。
………
………
………
松井は美幸の体に覆い被さって、上から唇を押し付けて、ベロを美幸の口の中へ押し込むように入れた。
それから強奪を速やかに気持ち良く終わらせる為に、美幸の仄かに火照った肌を撫でたり、舌で愛撫したりした。
松井の大きな手が美幸の乳房を掴んだ。
「結構デカイんだね、乳首は何色してるんだろう」
「もう、イヤだ!」
松井は慣れた手付きで美幸の服を脱がした。
「赤色のブラジャーしてるんだ。すごいエロいなぁ」
「もう止めてよぅっ!」
ブラジャーも外されて、真っ白な乳房の頂には小さな桃色の乳首が据えられていた。
「綺麗なピンク色だ。カワイイよ」
そう言って松井はその乳首を口に含ませた。
唾液で濡れたベロで未だ未開発の乳首を優しく撫でるように舐めた。