愛花は颯の腰に手を置き、口内のギリギリまで咥え込む。
しかし、獣の根元までは入り切らなかった。
愛花はゆっくりと丁寧に獣の体を洗っている。
唾液を纏った舌が、表皮を、不器用な動きで愛撫する。
颯は愛花の頭に手を置き、その気持ち良さに背を反らした。
愛花は先端を口で咥えて、ブリュグリュリュゥゥ、と音をたてて溢れる唾液を吸引した。
「あ、あああぁぁ…」
(すげぇ…フェラってこんなに気持ち良いのか…!)
「き、気持ち良い?…」
「うん、すごい気持ち良いよ」
更に愛花は、自分の唾液で濡れた颯の獣を、淫らな手付きで愛撫する。
愛花の上目遣いに、思わず颯は紅潮した。
(可愛い…!)
颯は何か思い付いて、しゃがみ込み、愛花に
「あ、あのさ、シックスナインって、知ってる?」
と聞いた。
「う、うん、聞いたことはあるよ」
「それを、したいんだけど、あ、しよ!ね!」
「うん」
颯は速やかに全裸になった。
そして、颯は布団に仰向けに寝転び、愛花を上に乗るように誘った。
愛花は恥ずかしげに、それでいて
(お、意外と重いな)
愛花の恥ずかしい
颯は愛花の綺麗なお尻をグッと掴み、顔をくっつけて際限なく溢れる果汁を
愛花も颯の口に感じつつ、彼の激しい獣を彼の腹から持ち上げ、口に含んだ。
2人は全く妙な形で、愛し合っていた。
間もなくして、颯の獣が、ブルブルと震えながら微かに呻きだした。
獣の体に、何か知らぬ凄まじいものが、炭酸の上へ上へ吹き上がるコーラの様に、湧き上がるのを感じる。
(あぁ…やばい、イキそう…!)
「愛花さん」
颯は彼女の太腿を隔てて声をかけた。
愛花は顔を上げて、振り向いた。
不図、部屋の外から何か物音がした。
誰かが部屋の前を通って行く気配がする。
2人は淫靡な姿のまま、足音のする方をじーっと見つめていた。
間もなく、足音は消えて、今まで黙っていた時計の針の動く音のみが聴こえる。
2人の間には、何とも鋭い緊張が走った。
………
………
「大丈夫かな?もしかしてもう帰ってくるんじゃない?」
「え、あぁ、うん…どうだろう」
「皆いつお風呂に行ったの?」
「うーん、と、20分位前かな?」
「皆1回入ってるんだよね?」
「うん」
颯は少し考えてから、
「もう挿れよう」
と言って、愛花を促した。
愛花は、不安げな表情をしながらも、颯の前に足を向けて座り、肘を後について軽く脚を開いた。
颯は財布からコンドームを取り出し、破けない様に丁寧に装着すると、
両脚の隙間にこじ開けて入り込み、ゴムに覆われて荒れ狂う獣の口を、淫靡な桃の割れ目にあてがった。
「挿れるよ」
「うん…」
颯の腰が、グッと押し込まれて、愛花の腰と密着した。