ラブラブ

はじめてのラブホテル

「一旦、抜くよ」

「えっ?」

ずるり、と彼のペニスが引き抜かれる。

そして彼は私の身体をくるりと返し、私を彼の腰に座らせるようにして、再度勃ちあがったペニスを挿入した。

「あぁあぁーっ!!」

再び挿入されたモノの感覚に声を上げる。

そして目の前には、彼のモノを咥え込み、髪を振り乱す自分自身が映し出された。

「見えるか?お前のココに、俺のが入ってる……めっちゃエロい顔して……」

「やっ、やだぁ!!あっ、あぁ!!」

口先では嫌だと言いつつも、私は鏡に映る自分と彼の姿から目を離せないでいた。

確かに繋がっている。私のあそこに、彼のモノが突き刺さり、卑猥な音を立てて出し入れを繰り返している。

更に……

「ラブホテルって、こんなのもあるんだな」

彼がベッドの横から取り出したのは電気マッサージャーだった。私が驚いている間に、彼は電源を入れ、私のクリトリスにそれをあてがう。

「ひゃあぁあっ!!あぁあ!!」

私はその強い刺激に、思いっきり声を上げた。

気持ちよさに頭の中がドロドロになっていくような気がする。

少し体勢を変えて、私は四つん這いに、彼は私の腰を掴み背後からピストン運動を繰り返した。

私は恥ずかしいながらも、自分で電動マッサージャーを手に取り、秘部へと押し付けていた。

セックスと自慰が交わり、この上ない快感が身を包む。

「やべえ……中まで……振動伝わってくる……」

「あぁっ、ああ!!止まらない……よぅ……!!」

彼の腰の動きが、一層激しくなる。

私も私で、絶頂を迎えようとしていた。

「くっ……イくっ……!!」

「私、私も、あぁあ!!イっちゃううぅぅっ!!」

彼の精が放たれ、ほぼ同時に、私も果てた。

………

………

………

「まさかお前があんなに声出すとは思わなかったよ」

「そっ……それは……場所が場所だもん」

事を終え、2人で布団の中に潜り込む。

ちょっとした幸福の時間。

「大体、ズルいんだよ。鏡はいっぱいあるし、あんなのもあるし……」

「まあ、それもこういう場所だからだろうな」

疲れたのか、お互い少しのんびりとした口調になる。

眠気が私の瞼を重くする。それは彼も同じようだった。

そして夢へと飛び立つ前に、ぽつりと言った。

………

………

………

「また、来ようね」

- FIN -

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