恋のはじまり

年下男子の可愛くない逆襲

「やぁっ! ひっ! も、おかしくなるぅっ!」

 クリを摘まんではこすこすと扱く仕草は

単純だけれどこちらを的確に追い詰める。

びくびくと腰が跳ねたび

逃げるなと言わんばかりに追いかけてくる指は

まるで私を叱っているみたいだった。

(どうしよ……このままだと……)

 この緩いようでじんわりと追い詰めてくる刺激でイってしまう。

はくはくと息を吐いていると、

親指の腹でぐっと先端を潰された。

「ああああっ! だめぇえええっ!」

 愛液のぬめりでくにゅんと逃げるクリをしつこく追いかけられるたび、

一度も触れられていないナカがきゅぅうっと収縮した。

 強すぎる刺激に、じわじわと高められていた快楽が一度にはじけそうになる。

 まるまると充血したクリトリスは、

すっかり皮を剥かれてしまったせいで、

どこに触れてもおかしくなるくらい気持ちイイ。

尿意に似たむず痒さが下腹部にあるまり、

根本までコリコリと捏ねられた瞬間、

一気に膨れ上がった。

「い、イクぅぅぅっ!」

 それがはじけてしまうのは、

本当にあっという間のことだった。

 上り詰めていたものが一気に解放され、

身体がはしたなく仰け反る。

ひくんひくんと痙攣したのが、クリトリスなのか、

ナカなのかわからない程の解放感につい膝をすり合わした。

「はは……イクなら前置きしてよ。もっと良くしてあげたかったのに」

「はぁ、はぁ……だって、だってぇ……」

 上がった息をうまく潜められずにいると、

優しいキスが落とされる。

いじめすぎたかな。クリ、真っ赤になっちゃった」

 苛めた、という自覚があるのに。

いたわるどころか、指先でぴんっと弾かれる。

「あああんっ! 触っちゃだめぇっ!」

 爪がかすっただけの衝撃さえ従順に受け止めてしまい

……まるで、自分の身体じゃないみたいだった。

「すげぇ嬉しい。こんなに気持ち良くなってくれるって思ってもなかった」

 いつもはどこか斜に構えた和志が、少し感動したように口にする。

その様子が可愛くて、つられて口角が上がった。

「私だって……こんなの知らないよ……」

「ははっ。やば、それ。調子のるじゃん」

 目が合うと、自然に重なる唇。

 角度を変えては何度も擦り合わされる皮膚と、舌と、混ざる唾液。

「はむっ……んむっ、ちゅ……ちゅむっ……」

 酸素を奪い合うように舌を滑らせ、

まさぐるそれに歯を立てる。

音が鳴る程にきつく吸いあげ、甘やかすようにはみあうと、

例えようもない幸福感に眩暈めまいがした。

「ん……ね、私も、触っていい?」

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