光也にしがみつき、足を光也の腰に絡ませる。
光也の腰が激しく小刻みなピストン運動をはじめ、腹の奥をこつんこつんと突き上げられて、衝撃でるみ子の身体はびくびくと飛び跳ねた。
ペニスの先端が身体の深い部分をノックし、その刺激に脳がぴりぴりとしびれて身体から力が抜け落ちていく。
腰が打ち付けられるたびに衝撃でクリトリスが震え、その刺激に、るみ子の身体はあっけなく絶頂した。
膣肉がきゅうう、と締まり、ペニスを締め付ける。
しかし光也は依然腰の動きを止めることなく、激しい注挿が続けられて、るみ子の身体はびくびくと大げさな程に飛び跳ねる。
身体のナカを自分でコントロールできないものが暴れまわり、強制的に与えられる快感に、るみ子はすすり泣くような嬌声をあげた。
「ああうっ、だめっ、もっ、だめえっ」
小刻みに動いていたペニスが、今度は奥まで挿し込まれてナカをぐりぐりと抉るように回される。
絶頂した肉壁がその動きにさらに追い立てられ、るみ子の身体は光也にしがみついて与えらえる刺激に震えた。
「ああっ、ふっ、ううっ」
さらに腰を動かされ、深い部分をとんとんと押し上げるように刺激される。
ペニスが奥を押しつぶす度に内壁がぎゅうぎゅうに締まり、ペニスを激しく包み込んで震えていた。
「はっ、いき、そおっ」
るみ子の激しい締め付けに、光也も熱を帯びた声をもらす。
ぬっちぬっちと水音をたててペニスが前後に動き、腰をくねらせながら、光也もるみ子の中で射精した。
深くまでペニスを挿入して、
「ううっ」
と呻きながら、ぶるぶるとペニスが震える。
とぴゅ、とぴゅ、と何度かにわけてペニスが白濁を吐出し、ゴムのナカに白い体液がたまっていた。
しばらく二人の身体はそのまま硬直し、はあ、はあ、と激しくなった息を整える。
ようやく呼吸が収まってきたところで、光也がペニスを引き抜くと、ゴムの先端に精液がたまり、少し緩んだコンドームが間抜けな形で垂れさがっていた。
べとべとになったそれを引き抜き、結んでティッシュにくるみ、ゴミ箱に捨てられる。
体液でぐちゃぐちゃになった足の間がぽっかりと開いてしまったようで、なんだか物寂しかった。
………
………
二人でベッドに横たわり、身体をぴとりと添わせて絡み合う。
触れあった肌が気持ちよくて、それでいて先ほどまでを思い出し、また下腹部がじわりと疼く。
光也の唇がるみ子のそれにそっと重なり、触れるだけのキスを繰り返した。
ちゅ、ちゅ、と小さく音をたてて吸い付いてくる唇が気持ちよくて、眠気がゆっくりと這い寄ってくる。
そんなるみ子に気付いた光也は、腕をまわし、るみ子の頭のしたにもぐりこませた。
生まれて初めてされる腕枕は、正直あまり寝心地が良いとは思えなかった。
それでもすぐ目の前にある男の身体は温かくて、そのたくましい胸板に頬を擦り寄せて目を閉じる。
後頭部をそっと撫でられると、すぐに意識がぼんやりとし始めた。
「図書室に入れなくなってもさ、また、来てくれる?」
耳元で囁くようにそう言われ、るみ子は頷いた。
よかった、そう聞こえた光也の声は嬉しそうだった。
図書室でしか知らない彼の、別の顔を今日は見ることが出来た。
もうすぐ二人は卒業する。あの図書室ではない場所で、また光也に会える未来が待ち遠しかった。