「史華さんの耳、形がきれいっスよね……」
顎を持ち上げられ、耳元で
「あっ! 耳、あぁんっ」
「弱いんですか? ははっ、かーわいい……」
優しく掬い取るように胸を揉まれながら耳元で息を吹きかけられるとゾクゾクしたものが止まらない。
肉厚の舌が耳をなぞり、たっぷりの唾液を塗しながら首へと滑る。
「あぁぁっ! やぁっ! 首、くすぐった……っ!」
「……くすぐったいだけ?」
「ふ、ぅぁっ……んん……!」
耳や首をかぷかぷと甘噛みされる。
ちりりとした痛みが、甘く下腹部に溜まって……ずくん、と奥が反応してしまう。
「きもち……いいの……」
「ふ、よかった。俺の手で気持ちよくなる史華さんが見たいので」
雄司君はへへっと照れたように笑う。
その子犬のような表情にキュンとする一方で、服の裾から手が侵入し、ブラがずらされてしまった。
そして
「あぁっ!」
きゅっきゅっ、と先端を摘まれた瞬間、身体がのけぞっってしまう。
「史華さんって感度めちゃくちゃいい人でしょ」
「んっんっ、あぁっ! わ、わかんない……」
………
………
彼氏も過去一人しかいないし、性的な経験は豊富とは言いがたい。
ただ言えるのは、私は今が一番、高められているということだ。
「ん、んん、あぁっ」
直接胸に触れられると、手のひらの熱さになおも興奮してしまう。
節くれた指が、肉刺で硬くなった掌が、むにゅんと胸の形を変えるたび、彼の興奮が伝わる。
たくしあげた服や意味をなさないブラが邪魔だった。
私は自身でそれを脱ぐと、雄司君がごくりと息を呑む。
「……見過ぎだよ」
「……っ! スミマセ……でも、隠さないで」
クロスした腕を解こうとするので、雄司君も、とねだった。
彼は少しもどかしそうに自身の服を脱ぎ、これでいいでしょう? とばかりに私の腕を取る。
ふるん、とまろびでた胸を凝視する雄司君は、なんだか男の子だなって感じで可愛かった。
「きれいです……ずっと見たかった」
ぽすん、とそのまま押し倒されて、つんと尖った胸の先端にキスをされる。
――ちゅ、ちゅむ……ぢゅっぢゅぅうう、ちゅるっ
「ん、んん、はぁ、あぁんっ」
啄むようなキスの後、つきんっと柔く痛むような刺激を与えてくる。
吸いつかれるたびにもっともっととせがむように懐く先端は、肉厚の舌に転がされる快楽に
「ひ、あぁっ! ん、ふぁっ……」
(嘘……私、胸でこんなに感じたことないのに……!)
雄司君は尖らせた舌で乳首をすりすりとなぞる。
もどかしい刺激は、硬くなっていく一方の乳頭とは相反して、柔らかく包んでくるから
ふ、と息を詰めた私に気分を良くしたようで、今度は舌の中腹でくるくると舐めまわされた。
「い、んっ! あぁ、こえ、我慢できない……んっ! きもちい……」
「はぁ、我慢しないでください。俺、史華さんの声に興奮するって言ったじゃないですか」
「だって……恥ずかしい……」