翌朝に背中がもぞもぞしているのに気づいて、閉じていた眼をパチッと開いた。
いつの間にかパジャマの上を脱がされていていた。
何事かと思って原因を見れば、そこには僚太がいる。
「僚太??」
「おはようー」
「なにやってんの?」
「ん-ブラジャーつけてた」
「なんで!?」
「まぁまぁ……これでよし!」
肩トップがない、黒いブラジャー。
カップの尖端に違和感があった。
触れてみると固い異物が入っている。
「これなに?」
「その前に下はこれに履き替えて」
「ちょっとさぁ」
「いいからいいから」
仕方がない、とあたしは僚太に違う方向を向いてもらいながら履き替えていた。
「うわーーえろーーー」
「見ないでよ!!」
「やべすでに燃えそう」
下の下着にもなにやら固いものがある。
なんなのか聞いても答えてくれない。
悶々としたままあたしは会社用のスーツに着替えた。
一緒に朝食をとる。
朝食は僚太が作ってくれる。
と言っても、食パンを焼いて目玉焼きを作ってのせるだけ。
最初はあたしがやるつもりだったけど、手伝いたいという優しさを感じて任せることにした。
朝食は終わり、後片付け。
あたしは食器を洗っていると、ニコニコとしながら僚太はやってきた。
「どうしたの?」
「ん-♪」
そしてあたしは見た。
何かしらのスイッチのようなものを。
そのスイッチを見せながらぽちっと押した。