マニアック

止めどなく溢れちゃう母乳セックス

距離を一気に縮めてきて頬に口づけ

待ち合わせの駅から歩いて5分ほどで、Tという古民家カフェに到着。

全面ガラス張りだが、柱や梁などはそのまま使われており、ストーブがかれている。

「コートを」

と言って、片手を差し出す孝道さんに私は少し躊躇ためらって、ゆっくり肩から脱ぎ始める。

すると、彼が驚いた表情を見せた。

そりゃそうでしょうね。

だって、コートの下からは臙脂えんじ色のチューブトップシャツが現れ、肩からデコルテまでを存分に見せている状態だったから。

 

初デートだっていうのに、私ったらちょっと大胆だったかしら。

もちろん、薄手のストールを掛けてはいるが、まさか、こんな服がコートの下に隠されて
いるとは思わなかったのでしょう。

「ちょっと冒険かなと思ったんだけど、せっかく子供もいないことだし・・・」

「いい。すごくいい。エレガントです。気に障った言い方になったら、すいません。上品
な感じがあって、もうステキという言葉しか浮かばない。何か・・・」

「何か?」

小首を傾げて、次の言葉を催促してみる。

「何か、もう・・・、ウキウキしてきた」

「何ですか?ウキウキって」

口元に指をやってクスクス笑う仕草に、孝道さんはメロメロになっているようだ。

 

テーブル上のメニューをめくると、そのメニューの豊富さに、私はうわぁっと幾度も声を上げ続けてしまった。

「どれもステキで美味しそう。迷っちゃう」

「いいよ。好きなの僕の分も2品頼んで。いや、3品、4品食べられるなら、どうぞ」

「えぇ・・・、そ、そんなには食べれないから」

いたずらっ子のようにほほ笑んだ私は、お汁粉と山桃ソースのケーキを頼み、飲み物は
プーアール茶を注文した。

 

デザートが運ばれてくる前に、女子大生によるバイオリンの生演奏がスタート。

ライブで聴くと、さすがに迫力がある。

演奏に耳を傾ける孝道さんの横顔をチラ見すると、目に涙をにじませていた。

孝道さんの余韻に濡れた眼差しとともに、心の洗われる時を過ごすことができた。

 

夜ご飯は軽く回転寿司で済ませた後、私の夜景が見たいという希望で、百貨店の屋上に
足を運んだ。

 

人気のない、ちょっとした庭園の中にあるベンチに、2人して腰掛けた。

しばらく雑談するも、お互い言葉少なになり、孝道さんは私の手の上にそっと自分の手を
重ねてくる。

なので、私は手のひらを上に向けて、彼の指の間に自分の指を絡めてみる。

鼻が触れ合うほど近くで見つめ合い、恋人繋ぎのまま、距離を一気に縮め、孝道さんは
私の頬をついばむように口づけた。

舌を差し入れ、優しく優しく愛でると、熱い舌先が応じてくる。

その舌先は男性とは思えないほどの柔らかな感触だ。

クチュクチョという音が奏でられると、私は口を離して、熱いため息を漏らした。

その湿った息から、ムッとする男の匂いが立ち込めたような気がした。

私は目で彼に合図を送って、抱きかかえられるようにしながら屋上を後にすると、
その足でブティックホテルへ向かった。

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