マニアック

止めどなく溢れちゃう母乳セックス

邪な感情が芽生え心は淫気でいっぱいに

娘を通わせてから数日後、送り迎えした際に孝道さんが、

「未来ちゃんは、覚えがよく、しとやかなのでとても教えやすかったですよ」

と娘のことを褒めてくれました。

しかし、それ以降、特に、これといった問題もなかったので、彼との話のネタも時がたつ
につれ、教育のことから離れていくようになったのです。

それとともに、よこしまな感情が、私の心の奥底に芽生え始めていくのがわかりました。

 

他の保護者であれば、先生然とした論理的な言い回しだったり、情報の提供に偏ったり
するところだが、私の前では違うようだ。

笑顔を交えた楽しい雰囲気と砕けた口調を心掛けているように思える。

 

そんなある日、5ヶ月前に産んだばかりの赤ちゃんをベビーカーに乗せて塾にやって来た
私は、孝道さんに紙包みを差し出した。

「先生、いつもお世話になってますので、これ、おにぎりなんですけど、よかったら
召し上がります?」

「えっ、いいんですか。ありがとうございます」

「主人のお弁当の残りで申し訳ないんですけど。先生あんまりちゃんと食べてなさそう
だから。コンビニばっかりは、よくないですよ」

孝道さんはかなりの痩せ型で、顔色もよくない。

コンビニのパンや弁当の食べかけが、机の上にいつも置いてあるのを見て、ちゃんとした
食事を取っていないんだろうなとは気付いていた。

孝道さんとの距離を縮める意味もあったが、心配になって今日は初めて差し入れをして
みたのだ。

こうした差し入れをちょくちょくしてくれる親はいるらしいけど、私からのものは、
やけに嬉しかったとか。

それからは来塾のたびに、手作りのサンドイッチやらクッキーやらを用意して持っていく
ようになった。

そして、次第に私の心の中は、もっと孝道さんに近づきたいという思いが激しく募るよう
になっていたのだ。

 

そんなある日、娘が今日先生とこんなお話をしたと教えてくれた。

未来みくちゃん。お母さんのお誕生日は、いつなのかなあ?」

「ママの誕生日は、12月21日。来週だよー、32歳になるの」

「プレゼントは、何かあげるの?」

「あげるよ。チョコ作ってあげるの。いつもママに作ってもらってるから。今度は未来が
作ってあげるの」

こんなやり取りをしていたと知り、私の誕生日をわざわざ聞いてきたということは、
まさか、ひょっとして・・・、と淡い期待を抱いてしまう。

さらに、私はその先のいけない関係を妄想してしまい、何だか娘を出しにしているような
気がしたが、それでも胸が痛まないほど、私の心は淫気でいっぱいだった。

 

翌日、いつも通り娘の送り迎えをしに行った時のこと。

ベビーカーの赤ちゃんが、スヤスヤと眠っている側で、差し入れの紙包みを受け取った
孝道さんは、

「いつもありがとうございます。明日は誕生日だそうで、これプレゼントです」

と紙袋を差し出してきたのです。

「えっ、どうして私の誕生日を知ってるんですか?」

「未来ちゃんから聞きました。チョコレートを作るんだと張り切ってました」

「まあ・・・、ありがとうございます」

口を丸く開けていた私の顔には、はにかんだ笑いがじんわり表れていた。

 

「中を見てもいいですか?」

紙袋を覗き込み、手を入れ箱を引っ張り出す。

「わぁ・・・、これ万能なやつじゃないですか。私、ずっと欲しかったんです」

と思わず大きな声を上げてしまう。

「え、まだある?」

と言って、ビニールにくるまったオレンジ色の小瓶を取り出した。

プレゼントの中身は、私が以前から欲しかった高級スキンクリームと、地元のカフェで
作られている杏子あんずジャムでした。

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