「はぁ……前島、ごめん、ちょっとだけ我慢できるか?」
正直、これ以上の我慢なんてしたくなかった。
結合部は痛いままだし、小山の全てを受け入れるのが怖かった。
けれど、この中途半端な状態で終わってしまうのも嫌だった。
「できる……っ、我慢、する……」
言いながら、涙がぽろぽろとこぼれていく。
それはいつしか、
「前島……そんなに辛いならまた違う日に……」
「嫌だ!今日……今、小山と繋がりたいの……」
痛みと恐怖に泣く私の身体を、彼は優しく抱きしめた。
「わかったよ。けど、無理だったらちゃんと言えよ」
小山の腰が動き出すと、また鋭い痛みが走る。
私は歯を食いしばって、安心する彼の背中に抱きついた。
ゆっくり、ゆっくり。
私は泣きながら、小さく声をあげながら、小山を感じている。
………
………
………
「全部入った……」
「うん、うん……っ!」
自分の身体が彼のペニスを受け入れた感覚に安堵する。まだ秘部は痛むけれど、さっきほどではない。
………
………
………
「前島、動くよ」
「あっ、うん、あ、あぁっ……!!」
いやらしい音をたてて、何度も何度も腰を打ち付ける。
恐らく小山も小山で頭がいっぱいになっているに違いない。
荒い息遣いが、すぐ側で響いている。
「前島……っ!……好きだ、ずっと好きだったんだ」
「小山、私も……私も……っあぁ!」
腰の動きが一層速くなるのを感じていた。
がくがくと揺さぶられる度、最奥を突かれる度に、頭の中が真っ白になりそうだった。
「やばい、イきそう」
小さな声は、私の耳にも届いた。
私はこくこくと頷いて、彼の首筋に手をまわす。
「あ、ダメ、あぁあっ!!」
「っ……!!」
私の中で、彼のモノが大きく脈打ち、精を放つ。
温かな感触が心地よかった。
暫く、互いの呼吸音だけが用具室に響いていた。