「ん。ふ、ん…」
巧みな舌の動きにあたしの口内は犯される。
抵抗しようにも力ではかなわないし、力も抜けているからとうてい無理。
次第に唇は離れて、舌先は徐々に下に下がっていく。
「ぅあ…」
首筋、鎖骨を念入りに舐められると、声が出てしまう。
そのあたしの声に興奮したのか竜くんはブラジャーのホックをかんたんに取って服を巻き上げてはキスをしてくる。
露になるあたしの上半身を見て、一言言った。
「涼音さん。とてもきれいです」
そんな…
そんな言葉を今欲しいわけではない。
ふと考えていると胸の突起を舌でチロっと触れられた。
「っ!」
思わず声が漏れそうになった。
慌てて唇を噛んで嬌声をこらえるあたし。
そのあとも竜くんは念入りに胸の突起を軽く舐めたり吸い付いたりする。
かなり、気持ちいい。
しかもセックスはかなり久々だったのであたしは感じてしまっている。
「口、開いてください。かんじゃいますよ」
頭を横に振るあたし。
「聞きたいんです。涼音さんの声」
あたしはそれを聞いてゆっくり口を開いた。
するとキスをしてくれて声を最小限に収めてくれている。
竜くんって…なんであたしなんかと…
胸の突起は竜くんの左手でいじられて、右手はついにあたしが一番ジンジンと感じている膣に向かう。
察したあたしは「これ以上はまずいよ!」と声にしようとした。
けどキスにより声は出ないし、動こうにも与えられる快感に力は出ない。
そのっまま流されてしまうんだ。
気持ちよくって。
あたしは感じてる。
拓以外の人とこんな状況になってるのに。
そう考えていると膣にいきなり一本のごつごつした竜くんの指が入ってきた。
「!!!!」
ぐちゃぐちゃと膣の中をかき乱す。
それにあたしは快感を味わってしまっている。
もうだめだ…久々だし。
いっちゃ…
出し入れされる指をあたしの膣は逃がさない様に吸い付く。
恥ずかしい…
けど気持ちよくってなにも考えられなくなる。
唇を離されると銀の糸が二人をつむいだ。
「…イってもいいですよ」
「っいぁ!!!!!」
あたしは絶頂した。
「っは、ぁ…」
「涼音さん。俺…」
「…責任感じてる?自分の兄が不倫してるからって」
「え?」
そうだろうと思った。
だってじゃなきゃこんなことしないよ。
してくれないよ。
「俺、ずっと言いたいことがありました」