15分程経って、何となくそれっぽい人がこちらに近付いて来る。
男はコンビニの入口辺りまで来て、スマホを取り出した。
直ぐに芽郁のスマホにメッセージが来た。
2人はその男に近付いた。
彼も2人に気が付いて、顔を上げた。
「こんにちは、和馬さんですか」
「ええ、そうです」
芽郁と結以は驚いた。
和馬は2人の想像していた百倍はイケメンであった。
俳優とかモデルの様にスタイルが良く、端正な目鼻立ちをしていた。
恐らく身長は180cmはあるのではなかろうか。
もっと不細工な、非モテの男が来るものと思っていたので、2人は驚きを消散して少し訝しげな表情をしていた。
2人は妙に剣呑な感じがして、注意深く和馬の話し振りや表情の変化、視線の向く先などを見ていた。
が、どうせ探偵でもなく警察官でもなく心理学者でもメンタリストでもない2人には、和馬の底意を読み取る事は出来なかった。
多少の不安を感じつつ、それでも例の若さと金欲しさの為に、何とかなるだろうと思って、三人は揃ってAホテルへ向った。
部屋に入った。
入口から直ぐの所にトイレと浴室の一緒になった部屋がある。
ベッドが二つあって、その隣に鏡の据えられたテーブルがある。
三人はそれぞれベッドの上に座って、暫く何か話してから、漸くシャワーを浴びる事になった。
「どうしましょう、一人ひとり入りますか?それともみんなで入りますか?」
芽郁と結以は顔を合わせて、考えた。
和馬は非常に紳士然としていて、全く悪い雰囲気はなかった。
しかし矢張り剣呑だ。
芽郁と結以はなるべく一人で和馬の相手をする事を避けたいと思って、みんなで入る事にした。
当然更衣室なんてないから、みんなの前で裸にならなくてはいけない。
三人共立ち上がって、和馬はなんの躊躇もなく服を脱ぎ始めた。
結以もそれを見てカーディガンを脱ぐ。
芽郁は2人が全裸になってから自分もすっぽんぽんになりたかったので、2人の様子を見ながら服を脱ぐスピードを調整した。
「2人共綺麗な体をしてますね」
和馬はそう言ってニコッとした。
和馬の股間には、まるで馬の様な一物がぶら下がっていた。
筋骨隆々で、特に肩から腰にかけての背筋が美しい曲線を描いていた。
三人は浴室に入った。