「
「しゅうちゃんってば、気が早いなぁ」
私達は大学のサークルで出会った。
付き合ってもうすぐ1年になる。
上京してきた彼、
普段、大学で顔を合わせる事は少ないけれど、帰宅すれば二人だけの時間がとれる。
そんなことに、私は小さな幸せを感じていた。
「よしっ、できたよー!今日は回鍋肉ね」
出来上がった料理を、皿に盛り付けていく。
ご飯をよそい、食事の準備としてはばっちりだ。
「おぉ、美味そう!いつもありがとな」
彼は私の頭をくしゃくしゃと撫でた。
大きなてのひらから伝わる温もりが心地よい。
私は食卓に料理を並べ、台所でジュースを飲んでいた彼に声をかけた。
「しゅうちゃん、食べよう」
「んー」
何処か素っ気ない声が聞こえた。
彼は真顔のままで私の隣に座ると、そのまま私の肩に頭を預けてくる。
「ちょっ、と、ご飯食べようよ」
「いや、なんかさ……。お前が飯作ってるの見てたら、なんとなく」
「私はお母さんじゃないんだぞ」
その言葉に、彼は不機嫌そうな表情を見せた。
ゆっくりと身体が離れる。
まずいことを言ってしまったかもしれないと、少し不安になった。
私の気持ちとは反対に、彼は私の顎に手をかけ、キスをする。
驚いた私は、つい彼の胸板を押し返してしまった。
けれどそんなことも気にとめず、彼は強く私の身体を抱きしめた。
「そういうんじゃなくて、可愛いなって思ったんだよ」
思わず、顔が火照り赤くなっていくのを感じた。
そうだ、彼は時々びっくりするほどストレートに、こんな言葉を言ってのける。
「あ、あの……ありがとう、いや、でも、そう、ごはん!」
取り繕うように、私は夕飯を指さした。
言いながら、自分の心拍数が上がっていくのを感じる。
「あとで食う。」
そう言うと、彼は私のシャツをブラジャーごとまくりあげた。
乳房が露わになり、私は恥ずかしさで彼の顔が見られなくなってしまう。
ゆっくりと身体が倒されていく。
彼のパーカーの紐が、口元をくすぐった。