マニアック

ダーリンお待たせ!お預けごめんね、コスプレセックス解禁日

今日は擦り合わせてくれないかなぁ

「ああっ、気持ちいいっ・・・」

勝秀君の体がピクッと跳ねた。

私は勃起の先端を捏ね回しながら、彼の乳首を軽く舌先で舐めてみる。

「うっ、うっ、それ、気持ちよすぎだよ」

「勝秀君、こうして同時にされるの、好きでしょ」

私は乳首に舌を這わせたまま、勃起を上下にしごいた。

「ダ、ダメだ、イッ、イッちゃうよ」

そう叫んだ途端、勝秀君は私の手の中で射精したのだった。

「今のは半イキだから、まだ終わってないよ。続きはこのマットの上で・・・」

そう言いながら、勝秀君はマットの上に仰向けで横たわった。

放出したばかりだというのに、ペニスはまだ屹立したままである。

私が勝秀君の上に乗ると、彼は下から私の胸を掴み、舐め始めた。

「うぅ・・・、今日、私はお預け状態なのに・・・」

訴えたが、勝秀君は無言のまま乳首にむしゃぶりついている。

私の下半身が疼いた。

「亜香梨ちゃん、ローション使うよ」

勝秀君は先程のローションを私の胸に塗り始めた。

「ああん、ヌルヌルして気持ちいいっ・・・」

嬌声を上げながら、私はステロイド服用になってしまった自分の体調を悔やんだ。

こんなに感じているのに、セックスしちゃいけないなんて・・・。

「亜香梨ちゃん、俺のにもローション塗って」

勝秀君が下からローションを手渡してきた。

「うん」

私は勝秀君の上に乗ったまま、塗ってあげる。

さっきは半イキだって言ってたから、この辺りで本イキさせちゃおうかな・・・。

私は勝秀君の睾丸に片手を回して揉みながら、もう片方の手で勃起の先端を押したり、
撫で回したりを繰り返した。

勝秀君はこの責めに弱いのだ。

「亜香梨ちゃん、今日はそれじゃダメだ」

「え?ダメって・・・、感じないの?」

まさかのダメ出しに、私は手の動きを止めた。

「今日は擦り合わせてくれないかなぁ」

「え?擦り合わせるって・・・」

意味がわからず私がじっとしていると、勝秀君が頬を紅潮させながら答えた。
………

………

所謂いわゆる素股ってやつ」

・・・なるほど、挿入しなくても気持ちよくなるって、そういうことか。

私はローションを自分の股間に塗り、勝秀君の股間に擦り付けた。

ローションのおかげで動きやすい。

私は強弱をつけながら性器同士を擦り合わせた。

「亜香梨ちゃん、気持ちいいよ」

「うん、今度は本イキして」

実を言うと、私自身も興奮していたので、挿入してもいい気分だったけど、その度に、
ステロイド剤の存在が頭をよぎった。

今日は我慢、我慢なのだ。

「ああ、ダメだ、イッちゃう」

勝秀君が呻いた。

私は動きを早める。

「うぁ~、イクッ」

私の割れ目で擦り合わせていた勝秀君のペニスから精液が放出された。

さっきの半イキの時より量が多そうなので、本イキしたのだろう。

私は安堵と同時に、自分だけお預けされた気分になった。

 

1回目の治療が酷い苦しさもなくクリアできたので、2回目以降も難なくクリアできる
だろうと私は気楽に考えていました。

だけど、治療が進むにつれて、それが甘い考えだったということに気付いたのです。

自分でも気付かないうちに体が疲労してきていて、みるみる体力が落ちていったのだ。

免疫低下による感染症、体の電解質バランスの崩れ、副作用による吐き気・・・。

そして、私が最も恐れていたことが起こった。

ホラー映画のシーンにありがちな、髪の毛が大量にドサッと抜け落ちるという副作用の
脱毛である。

「きゃあぁぁ・・・」

 

始めてそれを体験した時は思わず悲鳴を上げ、束になって抜けた髪を見て涙ぐんだ。

腰まであった私の長い黒髪は、数週間でほぼ抜け落ち、スキンヘッドになってしまった。

「私、出家できるくらいの頭になったよ」

勝秀君との電話で、私は正直に伝えた。

「別にいいじゃん、すっきりして」

「でも、次の一時退院の時、この頭を見たら、勃つモノも萎えちゃうと思うよ」

「いや、反対に新鮮でギンギンに勃つかも」

勝秀君が電話の向こうで笑った。

彼なりのフォローなのだろうが、私は少し救われた気がした。

そして、徐々に、体全体の脱毛も進んだ。

手脚、眉、睫毛、そして、アンダーヘアまで・・・。

元々、脇とVラインは脱毛サロンで処理済みだったから特に変化はなかったが、Iライン
が抜け落ちたのには喜んだ。

つまり、治療中は所謂パイパンだったわけである。

 

「勝秀君、私、無毛だからツルツルなの」

「・・・無毛?」

「うん、ムダ毛も全部抜けちゃった。VIOも・・・」

私は勝秀君の反応が楽しみだった。

以前に、パイパン女性を生で見たことがないと言っていたからだ。

「ふーん、俺は別にどっちでもいいや」

「えっ、なんで?」

病棟の談話ルームに私の声が響いた。

「正直、その部分見ないし、気にしてないし」

4回目の治療後の一時退院中、私は勝秀君といつものラブホへ向かった。

『回復熱』は出なかったので、ステロイド服用は避けられたのです。

だけど、脱毛した頭隠しでのウイッグ着用だし、せっかくの無毛状態なのに、彼のノリが
イマイチである。

久しぶりのセックスだというのに、こんなに気が乗らないのは珍しかった。

ホテルの部屋に入ると、勝秀君は自分のバッグから何やらゴソゴソと取り出し始めた。

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