時折吐息をふきかけながら、ねっとりと耳の中をなめられて、たまらなくなってしまう。
甘い疼きが下腹まで下って、胸をもまれる快感と合わさって身体が震えた。
「きもちい、ね?」
まるで子供に言うみたいにして、男が様子を伺ってくる。
くそ、むかつく。むかつくのに、抵抗が出来ない。
男の触り方があまりにもうまくて、身体から力が抜けてしまう――。
Tシャツの上から胸を揉んでいた男の手が、腹の部分から中に入ってくる。
ブラジャーをずらされて、直接胸に触れた。生の感触に、
「あっ」
と吐息がこぼれてしまう。
男の指が胸をむにゅう、とつかみ、指先で乳首をつままれて、その快感に身体がびくりとした。
首筋に唇を付けられ、軽く吸い付かれる。
「ふっ……は、あぁ……」
乳首を指先でピンピンとはじかれながら、胸をやわらかく揉みしだかれて、身体がしなった。
温かい男の掌が快感を連れてくる。
こんなところで、知らない男に胸を生でもまれて感じてしまうなんて――
耳に吐息をふきかけられて、ぞくぞくした。
甘い疼きが下腹をじんじんと熱くして、思わず腰が揺れてしまう。
すぐ近くに、人の気配があることも興奮材料の一つになって、くりくりとつままれる乳首に理性が溶かされる。
「んんっ、は、ふううっ……ッ」
「ひとみちゃん、きもちよさそうだね?」
「うっ、るさあっ……!」
Tシャツがたくし上げられる。
暗闇と大音量の音楽の中で、私の胸があらわになった。
「うそ、だめ、うそ」
「誰も見てないよ、真っ暗で見えないし……それに、興奮するでしょ?」
「っ……」
胸元までTシャツをたくし上げられて、胸の中央で尖った乳首を弾かれる。
今電気がついてしまったら、全てが丸見えになってしまう――
それでも、乳首から流れ込んでくる甘い快感に流されて、私は抵抗らしい抵抗も出来なかった。