和樹とは三ヶ月前から付き合っている。
とはいっても、知人であり親しい友人だった期間は長い。
いつも爽やかで優しく、後ろ暗いことなど一切ないという顔をした彼のことは以前からいいなぁと思っていた。
周囲も和樹は真面目で良識的だねと評していたし、私もそう感じていたら、安心してお付き合いを始めたーーのだが。
和樹は毎夜、快楽で私を失神寸前まで追い込んで、そして決して気を失わせずに引き戻し、繰り返し抱くのが好みであるようだった。
男性経験が少ない私でも、和樹のそういう嗜好は
夜の匂いがしない日常の中で、私は何度も文句を述べた。
時には「ヘンタイ!和樹のヘンタイっ!」などと罵って怒りを爆発させたりもしたが、
和樹はすまなそうに苦笑するだけで、夜は結局同じことを繰り返す。
いい加減に我慢の限界だ。
和樹には身をもって「ヘンタイ」の迷惑さを学んでもらおうじゃないか。
………
………
………
ということで。
「ふゥん。これが君のヘンタイなの?」
ということだったはずなのだが、目の前の彼は余裕たっぷりの微笑みを浮かべて私を見ている。
私はリボンと練乳を片手に息切れしながら、胸中ものすごく困っていた。
「両手首と足首をリボンで縛って、身体に練乳を垂らして舐めて、それで?」
次は何をしてくれるんだ?
と楽しげに訊いてくる和樹は、ベッドに座って壁に
経験の少ない私が思いつくヘンタイプレイといったら、軽い
しかし打つ手なしと自白してしまっては、和樹に反省を促すどころか普段よりもっと手酷く抱かれる未来しか見えない。