マニアック

最愛のドSな彼

「も、もっと、すごいことします!」

「そりゃあ楽しみだな」

それはそうと身体が冷えては大変だ。

室内は温かいし、風邪など引かないかも知れないが引くかも知れないし、何だかんだ言っても最愛の男なので。
………

………
タオルケットを手にして、和樹に着せかける。

ついでに練乳味のキスをして、私って所詮ドノーマルだからヘンタイの気持ちもヘンタイの良さも分からないんだ……、と肩を落とした。

悔しさから何となく和樹の胸板をペチンッと叩く。

そんなに力を入れたつもりはなかったのに、和樹の肌が薄っすらと赤みを帯びた。

「あ」

どきり、と何故か鼓動が跳ねた。

程よく筋肉がついた靭やかな身体を拘束され、抵抗することなく私を受け入れる和樹に、どうしてかはらのあたりが熱くなる。

今すぐ犯されたい、ーー犯したい。

なんて不埒ふらちな欲望で頭がくらくらした。

「和樹……」

私の目の色が変わったことに気付いたのだろう、和樹は驚きに目をみは
ったあと、にやりと笑った。
………

………

「好きにしていいよ」

強者の笑みで手招かれ、私は魅入られたように和樹に近づく。

彼の膝の上に乗り上げて、フードから覗く襟足えりあしにキスをした。

日常から覗く非日常は、彼を独占して乱している高揚感を覚えさせる。

「ほし、い……」

硬く芯を持った和樹の雄に指を絡めて、愛撫もないのに濡れた蜜口に擦り付ける。

いつもは焦らされ、ゆっくりとしか挿れてもらえないが。

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