「‥‥‥冷え切ってる」
「たけるごめんね。あたし朝ひどいこと‥‥‥」
「俺も。ごめん。なんかいつの間にか静音を見失いそうになってた。
いるのが当たり前になってたんだよなぁ」
「たける。大好き」
「俺もだよ」
久しぶりのたけるとのキスは、
冷えた唇が重なって小さく温まりを感じた。
「静音」
「ん?」
「俺久々に股間にきた」
「!!」
何をー‥‥‥!!!???
「はぁ。セックスしたい」
「な!」
「静音、ホテル行こ。仲直りしようぜ」
「‥‥‥うん」
あたしたちは手をつないで、すすきの付近のホテルに入ってく。
ドクドクと聞こえるくらいの心臓の鼓動で熱くなる。
身体中がたけるを求めて、いっぱいいっぱいになった。
「?ゆでだこになってんぞ」
「へ?あ、ごめ‥‥‥」
言い終わる前にたけるはキスをしてくれた。
たけるの舌は、あたしの閉じた唇を割って入ってくる。
ぬるっとあたしの舌をからみ取れば、くちゅくちゅ、といやらしい音を出していた。
「ん、ふぅ、っ」
久しぶりなたけるとの濃厚なキス。
けど気づいた。
あたしめっちゃ汗かいたんだった。
「ん、む、ん」
しゃべろうにも喋らせてくれない。
たけるの胸を少し叩くが、しっかり後頭部をつかまれていて逃れられない。
ちゅ、くちゅ、という音が静かに響く。
徐々に呼吸が荒くなるあたしたち。
耳から二人でセックスしているかのような感覚に
あまりの激しいキスに、あたしはとろけて立てなくなってしまう。
がたっと崩れ落ちたあたしをたけるは救い上げてくれた。
だっこのままベッドに向かう。
「待って、たけ‥‥‥」
「待てない」
「だってあたし汗かいて‥‥‥」
「これからもっと汗かくんだから気にするな」
ドキッとした。
まさかここで緊張するなんて‥‥まるで出会ったときのような心の音がした。
そう考えていると服の上から胸をもまれる。