「かわいいよ」
そう言って、彼は私の耳元に舌を這わせる。
ぴちゃぴちゃとした水音が鼓膜を叩いた。
舌先は首筋、鎖骨、胸へとなぞりあげ、いたずらをするように私の乳首を舐め上げた。
「あぁっ!」
思わず声をあげる。
目を開けば、天井の鏡がうつす私と彼の姿。
私は少し興奮していた。
「やっ……あぁ、あん」
舌と指先で乳首を弄られ、身体がびくびくと震えだす。
刺激に反応して、秘部からは愛液がとろりと湧いてきた。
もっと。もっと欲しい。
思わず私は彼の手を取り、自分の秘部へと導いた。
彼は驚いたような顔を見せ、そしてにやりと笑う。
「こっちも触って欲しいんだ?……こんなに濡らして」
指先が陰毛をかき分けて、クリトリスに触れる。
彼は愛液をすくいとりながら、ゆっくりとクリトリスを刺激し始めた。
「あ、あぁ、っ!」
だって、の言葉も出なかった。
気持ちのいい所をピンポイントで刺激されて、湧き上がる快感に身を震わせる。
彼もガウンを脱ぎ捨てて、お互いに何もまとわぬ姿になる。
ふぅーっと長いため息と同時に、彼は私を強く抱きしめる。
触れ合う肌から伝わる体温が、なんと心地よい事だろう。