今日は猛暑日。
暑くて暑くて、仕事の公休の今日は、もうとにかくダレるしかなかった。
アイスを口に含む。
チョコレートのアイスなので、チョコレートが口いっぱいに広がった。
しかし暑さのあまり少しだけチョコレートが垂れてしまって、
白のブラウスに垂れてしまう。
慌てて脱ごうとした瞬間、マンションのインターフォンが鳴った。
外を見ると、そこには幼馴染の千種(ちぐさ)がいた。
お気に入りの白のブラウスと千種。
優先するのは……ま、まぁ仕方ない昔馴染みを取るか。
「なになに早く用事言って!!」
「玄関開けた瞬間からそれかよ。お前何やって―……」
「見てよこれ!チョコアイスが垂れたの!」
「早く染み抜きしろ」
「アンタが来たからすぐできなかったんだけど!」
「わりぃわりぃ」
「適当にくつろいで待ってて!あたし洗剤で染み抜きするから!」
あたしはそっこーで浴室に入っていく。
入るなり、蛇口から水を出そうと栓をひねると、
シャワーが反応して水をかぶって若干悲鳴をあげる。
「なーに騒いで……」
「ばか!あたしのばかばか!」
「あのさ」
「ん-?」
「俺のこと甘く見すぎじゃね?」
は?と聞こうとすると、声に出す前にキスでふさがれた。
後頭部をしっかりと持つ千種。
離れようとも、動こうともできない。
いったいどうすれば…………
そしてようやく解放された。
キスされてから5分ほど経過していた。
「ブラジャー丸見え。しかも胸にチョコの染みつけて……誘ってるだけじゃねーか」
「誰が誰をだ!ったく……もう用事ないなら帰って!」
「帰っていいの?」
「うん」
「でも中途半端に刺激与えちゃったよ?」
「え??」
「今のキスで、かなり効くって有名な媚薬飲ませたし」
「びっびっびっび、」
「ほら…………」