恋のはじまり

年下男子の可愛くない逆襲

まろびでた胸を重さを確かめるように揉みながら、耳に舌を這わす。

 ――ぴちゃっ……ちゅる、ぢゅう

「はぁっんんっ!」

 熱い吐息が、耳を、首筋を撫で、肌が泡立つ。

 思わず逃げる腰を叱るように抱き寄せられ

和志の自己主張するそれが腿にぶつかる。

 武骨な指が私の胸に沈み

抱き寄せた腕の力に息を詰める。

 和志は――どこもかしこも大人の男になっていた。

「ストッキング、すげぇエロいね」

「あ……んっ! もう、どこで、そういうの覚えてくるの……っ」

 片手で胸の感触を楽しみながら、もう片方はお尻を撫でる。

指の腹で広げるようになぞられ、くすぐったくてたまらない。

「別に? ただずーっと触りたいな、脱がせたいなって思っていただけ」

 飄々と言ってのけた彼は突然私を横抱きにした。

「きゃっ! な、なに!」

「ベット行くの。もう英恵ねーちゃん可愛くて限界」

「い、今、ねーちゃんって言うのやめてよ……」

 狭いアパートだ。

すぐに到着してしまうベットの上で、私は和志を見上げる。

「じゃ、英恵」

「……さっきも思ったけど、呼び捨てはむかつく」

「わがままだなぁ英恵さんは」

 にやにやと笑いながら和志はストッキングに手を伸ばす。

ぴったりと張り付くそれをショーツと一緒に乱暴に脱がされ、

着圧から解放された脚にキスを落とされる。

「ん、はぁ……」

 何度もいつくしむように肌を滑る和志の指が、

ふくらはぎから腿へ進み、内腿を軽くつねった。

「英恵さん、前より肌がきれいになった」

「う、そだぁ……」

「マジだって。制服着ていた時より、今の方が、ずっと……」

 和志はそう言いながら乳房に舌を伸ばす。

「あぁっ!」

 ゆっくりと輪郭をなぞられた胸は、ざわざわと肌が泡立つ。

特に敏感な頂が、柔らかい感触に露骨に反応してしまい、私の羞恥をあおった。

 ――ちゅっ……ちゅむっ!

「んんっ! ふぁあっ!」

 すぼめられた唇が乳首をちゅむっと捉え、きつく吸われる。

むず痒さを感じていた皮膚がその刺激を従順に拾い、

背筋がびくんと反応した。

「だめ、吸うのぉ!」

 肌を撫でられていたときから、ゆるく灯っていた快楽の波が

まるで期待していたかのようにはじけてしまう。

ちゅっちゅっと緩急付けて吸われる度に

じんじんと体の中心が反応してしまう。

思わず膝をすり合わせると、

一度も触れられていないのに、とろりと潤んでいた。

「ん……吸うのがダメなら、これは?」

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