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「わかった?」
二人同時にベッドに脱力してから十分が経っただろうか、ようやく二人とも息も落ち着いた頃だった。
しわくちゃになったベッドの上で、二人で並んで寝転がっていた。
優馬の声に、麻美子はぎくりとした。
少しして落ち着いてきた今、優馬の方を見ることが出来ないのだ。
「な、なにが……」
恥ずかしい感情が正直、一番大きい。
なんてことをしてしまったのだ、と思う気持ちもある。
しかし、背後に横たわる男の気配に今までと違ったものを感じるようになってしまったのも、事実だった。
「俺が男だってこと、俺が麻美子の事そういう意味で好きだってこと」
「そ、れはっ……うん……」
いきなり告白されて、こんな関係になってしまって戸惑いもあるが、優馬の気持ちも変わってしまった関係も、なんとか受け入れることが出来ている。
「麻美子が俺に抱かれたってことも」
「それはっ!それはさあっ!?」
「なんだよ、本当のことだろ」
淡々と言われた言葉に、動揺して声が大きくなる麻美子。
しかし、確かに本当のことなのでそれ以上反論のしようもなかった。
「そう、なんだけど……」
「もう諦めろよ、お前が求めてる彼氏は俺で、俺のこと男として見れて、セックスも出来て」
「ちょっと待って待って今は無理!」
「は?何が?」
「いやだから……そんなすぐに、男と女とかそういう……のは……だって今まで普通に幼馴染だったわけだし……」
しどろもどろになりながら言葉を続ける麻美子に、優馬はため息をついた。
「まだそんなこと言ってんの?」
「まだって、って、わっ」
後ろで優馬が動く気配がして、次の瞬間、麻美子の身体は持ち上げられ、優馬の腹の上に跨ぐような体勢で乗せられていた。
下着を付けていないままの麻美子の尻に、優馬のペニスが当たる。
それは熱く、すでに硬くなりはじめていた。二人の体液でぬるりとした感触がする。
「ならもう、身体に教えてやるよ、何回だって」
「えっ、えっえっ」
「後はお前が認めるだけだからな」
腰をつかまれ、少し上にあげられる。
腰の浮いた麻美子の足の間に、ペニスが再びあてがわれた。
先ほどまでペニスを飲み込んでいたソコは、すぐにその先端を飲み込もうと口を開く。
「まってよ、こんなのっすぐには受け入れられなっ、あっああっ……!」
「わかってるんだろ、麻美子だって」
ずぶずぶとペニスが入ってくる。
一気に根本まで挿入され、身体が再び歓喜に震えた。
下からゆさゆさと腰を上下に振られ、身体がまた快感に支配され始める。
「もう俺を選ぶしかないってさ」
身体の深い部分が、答えるようにきゅううっと疼いた。
あとはもう、自分が観念するだけだと麻美子自身わかっていた。
気まずさも、恥ずかしさも、突き上げられる度に溶けていってしまうようだ。
今の麻美子はただ、与えられる快感に溺れることしか出来なかった。