彼の股間にお茶をこぼしてしまい・・・
あれは、不動産会社で康一郎君と初めて出会ってから、ちょうど半年後の7月下旬頃。
私は相変わらず、康一郎君とのエッチを妄想しながらのオナニーに夢中だった。
もうセミの鳴き声がミンミンと毎日のように聞こえていた季節になり、外にいるだけで
何もしていなくても汗ばむ陽気。
私はいつものように買い物に行くのを口実に、妄想オナニーをする目的で、近所の公園に
立ち寄った。
………
………
いつもだとさっさと買い物を済ませて、午前10時30分頃に公園に来るのだけど、
その日はたまたま少し出掛ける時間が遅くなり、午後12時頃になってしまった。
公園の奥まった位置にあるベンチに到着したけど、普段からほとんど人がいないため、
当然、その時も公園内に誰も来ていない。
もう時間も時間なので、そこでお昼ご飯にでもしようかと思い、買い物袋の中から、
おにぎりとお茶を取り出し、子供にも食べさせる。
すると、日頃ほとんど誰もいるはずのないこの公園に、向こうから歩いて誰かがやって
来たのです。
驚いた私は、気付かない振りをして、目線を下げながらおにぎりを食べ続ける。
「あれ?山崎様じゃないですか。僕ですよ、ほら、〇〇不動産の市川です」
一瞬ドキッとしたが、目線を上げると、その視線の先には、大好きな康一郎君が立って
いたのです。
「あっ・・・、あぁ、康・・・、いや、い、市川さん。こ、こんにちわ」
一気に胸が高鳴り、危うく妄想の中での呼び名の康一郎君と言いかけてしまい、慌てて
ギリギリ留まるが、緊張で上手く言葉が出てこない。
「お久しぶりですね。その後はどうですか?」
「あ、はい、もうこちらの生活にも慣れました」
「それはよかったです。お買い物の帰りですか?」
「ええ、そうです。いつも子供と一緒に行くんです」
「あれ?いつもこの時間帯にはいらっしゃらないですよね」
「ああ、いつもはもう少し時間が早いのですが、今日はちょっと遅くなってしまって。
それで、もうお昼なんでここでついでにお昼ご飯も済ませようかと思って」
「そうなんですか。僕はいつもこの時間帯にここに来てお昼ご飯を食べてるんです。
ここ、誰も来ないから、ゆっくりと食べることができて良いんですよね」
「ですよね。確かに今まで人がいるのをまだ見たことがありません」
「あはは、あっ、そうだ、良かったら、お昼ご一緒してもよろしいですか?」
「ええ、良いですよ。どうぞどうぞ」
と私が言うと、彼は私の横に腰掛けました。
話を聞くと、康一郎君も私も映画が趣味で、好きな映画の好みが合い、私たちはすぐに
意気投合。
気が付くと、あっという間に30分くらいが過ぎ、久しぶりに楽しいランチなりました。
話し込んでしまい、まだほとんど食べていなかった彼が、急いで食べ始める。
すると、突然康一郎君は、
「しまった!飲み物買い間違えた!」
と声を張り上げたのです。