「ねぇ、ちょっと……!これ、やだぁ」
両腕を頭上で固定され、身動きがとれない。
彼はそんな私の懇願を無視して、じっとこちらを見つめている。
「やべえ、めちゃくちゃ可愛い」
「そんな、こと」
言わないで欲しい、とまでは続かなかった。
そんな風に言われると、なんとなくそんな気分になってしまう。
彼の空いている右手が、私の乳房に触れる。
既に起ちあがった乳首を転がされると、
「っ……はぁ、しゅうちゃん……」
名前を呼んだ。
私もすっかり、夕飯のことなどどうでもよくなってきていた。
舌を絡ませあうような深いキスの後、彼の舌先が首筋、乳房、乳首へと線を描く。
「うあぁっ、噛、んじゃ……っ」
乳首を甘噛みされ、身体が跳ねる。
そんな私の反応を楽しむかのように、彼の手は下着の中へと潜り込んだ。
「すっげぇ濡れてる」
「やだ、言わないでってば……!しょうが、ないじゃん」
中への入口とクリトリスを行き来するように指先が動く。
私は全身を震わせながら、彼の指の動きと、その声に集中していた。
「なにがしょうがないの?」
「……きっ……気持ち、いいから……しょうがない、の。ばか」
とてもじゃないが、彼の顔を見る事はできなかった。
そう、気持ちいいのだから、仕方ない。
「……じゃあ、もっと、気持ちよくなればいい」
彼の指が中へと挿入され、私は思わず声をあげた。
親指でクリトリスを優しく弄られ、他の指が中をグリグリと刺激してくる。
「あっ、あぁ!だめ、……っ!」
「今3本指はいってるよ。わかる?」
耳元で、意地悪く彼が
私は首をぶんぶんと横に振りながらも、挿入されている指をきゅっと締め上げた。
彼の指先が、クリトリスに、内部のイイところに擦れる度、身体の奥から溢れ出そうな快感に
「透、……俺も、」
言われて、ふっと彼の下半身を見る。
ズボンの上からでもはっきりと主張している彼自身を見て、挿入時を想像してしまう。
私は、実はすごくいやらしい女なのではないかと思った。
「わ、私も……脱ぐ……」
互いに衣服を脱ぎ棄て、身を寄せ合う。
肌と肌の触れ合いがとても心地よかった。