不倫・禁断の恋

二人っきりの混浴情事

私ついに結婚しました

2日後、私は福井での温泉旅行を終え、東京に帰りました。

仕事や失恋の疲れもすっかり取れて、また明日から頑張ろうと思えるようになった。

そして、その頑張れる気持ちになれたのは、俊介くんのおかげでもあります。

なぜなら、彼と携帯番号を交換し、あの混浴露天風呂での逢瀬があった以降、携帯で何度もやり取りするようになったからです。

それだけではなく、彼の彼女さんには内緒で何度かデートもしました。

どうやら、彼は将来小さくてもいいので、民宿を営みたいんだとか。

今の旅館での仲居の仕事は、その民宿をするための勉強も兼ねているらしい。

「もし、俊介くんの民宿ができたら、泊まりに行くわね」

「うん、絶対に来てよ。待ってるからさ」

なんて会話で盛り上がったデートから2年後、ついに、彼は民宿を持つ夢を叶えた。

さらに、それから4年後の夏。

「あのー、予約していた山本ですけど・・・」

「はい。あー、いらっしゃい。待ってたよ」

「はぁー、やっぱり福井でも夏は暑いわね」

「ははは、長旅ご苦労さまです」

彼は修行の地である福井県に民宿を構えることにしました。

「ママー、おしっこー」

「はいはい、トイレはこっちよ」

私は息子の俊太を急いでトイレに引っ張って連れて行った。

そして、トイレを済ませた息子が俊介くんの方に駆け寄った。

「パパー、遊ぼうよー」

「ええっ、うーん、今はちょっと忙しいから後でな」

もうおわかりの通り、私は彼と結婚し、俊介くんから一文字取って名付けた息子、俊太という名前の子供を授かったのです。

そう、俊太は彼と初めて会った旅館での混浴露天風呂での交わりで授かった子供。

妊娠したと彼に告げた時、彼は私のために彼女さんと別れてくれたのです。

まあ、簡単言えば、私が彼女さんから彼を奪った形になったわけです。

今日ここにやって来たのは、これからいよいよこの民宿で、私たち家族3人での生活を始めるため。

彼女さんには申し訳ないけど、私ついに結婚して幸せを掴むことができました。

今は本当に嬉しさで胸が一杯です。

- FIN -

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