マニアック

メンタル崩壊クラブ

「ほら、この子だろ?」

「確かにそうだね」

「そ、そんなわけ、ない。知らない、知らないっ」

左の男は肩をすくめながら、私にスマホの画面を向ける。

「ほら、輪されてるとこばっちり写ってるでしょ?この顔どう見ても君じゃん」

「……ッ!こ、これ……っ」

そこに写っていたのは、双子の妹のサキだった。

驚愕で唇を震わせる私を、嘘がバレたせいで黙り込んでいると勘違いしたのか、

目の前の男がふう……とため息をつく。

「嘘はよくないなぁ。

ハジメテじゃないなら、手加減する必要ないよね。

嘘をついたお仕置きに一発キツいの喰らってもらおっと。

ね、スマホの君、ランプの横のボタンぶっ叩いてスモーク連射させてよ」

「いいぜ。でも全員理性飛ぶんじゃね?」

「五回ぐらいなら男はギリ大丈夫だろ。

女の方が効くから、この子は理性飛ぶだろうけど」

「や、やめ……」

恐ろしい会話に青褪あおざめるも、この場に私の味方など一人もいないのは明白である。

そうだ、こんな女の味方をする人間なんて誰もいない。

床に爪先がつくギリギリの高さまで吊り上げられ、

ガニ股を強制されたまま犯され悦ぶ、

無様で可哀想で惨めな女ーーそれが私だ。

「よっしゃ、いくぞ!五連発!」

「いや……いやぁぁ゛………っ」

バシュゥゥッ!と勢いよくスモークが放たれる。

バン、バン、と男が壁を叩く音に併せて、

濃厚な煙が会場中を白く染めた。

会場のどこからか、女の甘い悲鳴がいくつか響く。

そのうちの一つは自分のものだった。

「あ゛、や゛あ゛ァあ゛ぁ!?

か、らだ、ゆ、こと、きかに゛ゃ、あ゛、や゛ら゛、や゛、ま゛、い゛ぐ、

いぐの、やら、い゛ぐのや゛、ぁ゛ぁ、????????ッ!!!?」

スモークを浴びた直後、私は絶叫に近い嬌声を上げながらイった。

毛穴が全部ひらいて、汗がドッと吹き出す。

目の前がぐるぐる渦巻いて、赤と青の明滅が瞼の裏で弾けた。

ぷしゅ、ぷしゅっ、と秘処から潮を吹きながら、

私の身体はビクンビクンと痙攣を繰り返す。

「嫌だ嫌だって騒いでるけどさぁ、

俺たちは何もしてないのにあんたが勝手にイってんじゃん」

「そうだぜ。突っ込まれてるだけでアヘアヘ言うなんて下品な女だな」

「わ、わだじぃ……げ、下品な女なんかじゃあ……ッお゛ぅ!?」

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