恋のはじまり

私のすべてを見てほしいの

「僕も、実は告白するつもりでした。だからあの時、付き合ってください、って言ったんです」

「そうだったんだ」

先輩はそう言って納得した。

そう。僕は先輩の好意にたぶん気づいていた。

でも、それを知らないふりをして見過ごしていたのだ。

怖かったから。勇気が出なかったから。

でも、先輩から思いを告げられた今日逃げたら、きっともう次はないということだけは、はっきりとわかっていた。

「お互い好き同士だったんだね」

「そうみたいですね」

「じゃあ、こういうことも、遠慮なくできちゃうわけだ」

「え、ちょ……」

先輩はかがんで、僕のペニスをくわえた。

「き、汚いですって」

「いいの」

私がしたいから。

先輩はそういって、僕のペニスを勢いよく吸い上げた。

「あ、うぅっ……」

僕は思わず声を上げてしまった。

誰かにペニスを舐められたことなんて、もちろんない。

その感覚は初めて味わうものだった。

ペニスを包む誰かの体温。僕はそのすべてが愛おしくなった。

「気持ちいいです、先輩」

とても、気持ちいい。

こんな快感は、生まれて初めてだった。

友達がこういうことを話しているとき、話半分には聞いていた。

けれど、これは実際味わってみるまでは分からないものなのだと、その時僕は初めて知った。

彼女の頭をなでると、彼女は上目遣いに僕のことを見つめてきた。

「どうしたの?」

ペニスから口を離して先輩はそう問うた。

「なんか、撫でたくなって……」

「なにそれ」

「聞かれてもわかんないですけど……」

「でも、嬉しい。撫でて」

「はい」

僕が頭をなでると、先輩の顔はとても幸せそうに微笑んだ。

僕はそれを見るだけで幸せだった。彼女はまた、僕のペニスにしゃぶりついた。

僕は再び絶頂を迎えそうになったが、ぎりぎりのところで耐えた。

彼女の髪の毛はとても柔らかくて、細くて、しなやかで、指の間をすり抜けていく。

撫でるだけで、僕はまた、幸せな気持ちで満たされた。

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