「じゃ、じゃあするね」
椅子に座った俺の背後から、彼女の声が聞こえた。
少し、緊張する。すると、彼女が俺の背中に体を預けてきた
肩甲骨のあたりに、彼女のふんわりと柔らかな乳房が触れるのを感じた。
彼女の胸は、そこそこ大きくて、とても形がいい。
そして、とても柔らかい。
背中に触れるだけで、俺は自分の男の部分が湧き上がってくるのを止められなかった。
俺の欲望はむくむくと湧き上がっていって、そこは高らかに産声を上げていた。
「おっきくなってる……」
彼女が背後から、俺のそれを見つめて声を上げた。
「み、見ないでください……」
「じゃあ、触っちゃう!」
彼女はそういって、椅子のくぼみから、石鹸で泡だらけになった手を差し出してきた。
そして、下から睾丸を持ち上げるように触ってきた。
「あぁっふ……」
あまりの快感に、思わず変な声が漏れ出てしまった。
そこを触られるだけでこんな風に気持ちよくなることを俺は知らなかった。
「ここって本当に気持ちいいんだ……」
「そう、みたいですね」
それから、彼女は腕を伸ばして俺の太く伸びあがった竿を包み込んだ。
そして、ゆっくりと腕を動かしながらさすった。
腕を動かすたびに、睾丸も一緒に持ち上げられる。
それだけで、快感が何倍にもなって俺の体を襲った。
「んんんっ……」
声が出てしまうのを抑えられない。
やっぱり、一人でいじっている時とはわけが違う。
気持ちよさが、全然違うし、幸福度も、全然違う。
何もかもが、違う。
「どう?気持ちいい?」
「はい、とても……」
「よかった」
さすが、スケベ椅子と言われているだけのことはある。
こんなにも絶大な快感を得ることができるとは、まさか思ってもいなかった。
「こっちも触っちゃお」
彼女はいたずらな声を上げて、俺の乳首を触ってきた。
「んんっ」
下も、上も、快感の波が押し寄せてくる。
こんな気持ちいいことは、彼女とつながったとき以来だ。
さすがに、その時の快感に比べたら負けるとは思うけれど。
彼女はやっぱり、自分の胸を俺の体に押し付けながら、俺の体をまさぐった。
「自分が見てるときはさ」
彼女は、しきりに俺の肉棒をこすりながら、耳元でささやいてきた。
「こんなご奉仕プレイって楽しいのかなって思ってたんだけどさ」
その言葉を聞いて思い出した。
そうだ、俺がやってもらってばかりじゃいけない。
彼女にも気持ちよくなってもらわないと。
とは思ったのだが、
「実際にやってみると、めちゃくちゃ楽しいんだね」
そんな風に幸せそうに言う彼女を見ると、しばらくはこのままでもいいかもしれない、と思ってしまった。
「私で、気持ちよくなってね」
彼女のその言葉で、俺は我慢できなくなって、彼女の手の中で果てた。