学生もの

独占欲

「ぁ、んああ‥‥‥」

あたしは今日も

「ぉ、願い、いかせ‥‥‥て」

この目の前の男性に抱かれる。

‥‥‥

‥‥‥

何度抱かれても

いつでもこの男性が相手だと新鮮で好きなんだ。

だからいつも学校で呼びかけてしまう。

「今日もしたいの?」

「‥‥‥はい」

「ならいい子で‥‥‥赤点とろうな」

それがあたしたちの合図。

学校のテストで赤点を取ると、あたしの母親がこの男性を頼って家に泊まらせる。

本当はまじめでテストなんか余裕で高得点とれるが、

どうしてもこの男性とセックスしたくてあたしは不真面目になる。

「じゃ、テスト返すぞー」

彼はあたしの担任教師であり、昔からの幼馴染。

両家とも仲が良い。

しかし、この男性‥担任のつばさには父親がいない。

だからか結束は深いのだ。

「‥‥‥次ー。滝澤たきざわー」

あたしは教室で担任に呼ばれてテストを受け取りに重い腰を上げた。

「はい」

「不調だな。」

「‥‥はい」

「次はがんばれぃ!」

あたしは頭を下げて席に戻る。

すると前の席のクラスメイトがクルっと振り返ってあたしに話しかけてきた。

「いいなぁ滝澤さん。先生に応援されてる~。優しい担任でうれしいよね!」

「そうだね。うん」

そんな会話は終わり、その日の帰り道に後ろの席の霧島きりしまくんが駆け寄ってくる。

「滝澤!」

「‥‥‥ん?びっくりした。霧島くん?」

「なんか点数良くねーんだろ?俺が教えてやるか?同じクラスメイトだし」

―いらないよ。

そう言おうとすると後ろから同じ制服の男子があたしを抱き寄せた。

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