マニアック

爆尻アラフィフ未亡人と変態上司

夫を亡くして男の匂いが恋しくなり・・・

ある日、私は自分の性欲が抑え切れなくなり、魔が差していつものようにある男性と
一夜を共にしていた。

私の胸を嬲る男の手がとても冷たかった。

やっぱり知らない男とラブホテルになんて行くんじゃなかった。

5年前に主人を亡くし、去年1人息子が独立して家の中に男臭さが消えたからなのか、
時折、無性に男の匂いが恋しくなる。

バカタレの子宮がわがままを言い出して困っていた。

あぁ、男が欲しい・・・。

そんな思いを抱きながら、右手で慰めることもあった。

息子の独立を機に長年勤めていた会社を早期退職し、人生で何かやり残したことがある
ような気がしていた。

平成も終わって新しい令和の時代にもなったことだし、一度切りの人生なのだから、
これからは何か楽しいことを探していこう。

そんな時に、出会い系サイトを知り、恐る恐る登録してみた。

50過ぎの大阪のオバちゃんなんて誰も相手にしてくれないと思い、プロフィールを
40代後半と偽ることに。

サイトでは隠語が溢れていた。

ホ別イチゴって何?

そのイチゴはどこ産なの?

甘いの?

今まで出会い系サイトを利用したことがなかったので、最初の頃は私には何のことだか、
さっぱりわかりませんでした。

しばらく利用していると、ある1人の50代後半の男性と出会い、やり取りを始めます。

すると、連絡を取り合っていたその50代後半の男性とのやり取りから、その隠語の
意味を理解できるようになったのです。

ホテル代別で1万5000円だと知り、体を売るつもりがなかった私はビックリ。

しかし、その男の文面が優しかったので、後日、大阪の梅田で会うことにした。

怖い男でなければいいな。

不潔な人は嫌だな。

そのように不安を感じている中、そこに現れた男は、なんとお爺さんだった!

私が年をごまかしたように、その男もサバを読んでいたのは明白。

それにしてもサバを読み過ぎ。

まあ、お互い様だと自分に言い聞かせて納得することに。

その後、会話もそこそこに近くのラブホテルに入った。

何十年ぶりかな、ラブホテルなんて。

その男の手は冷たく、乳首を舐める舌も胸も冷たかった。

何よりも私の中にある男のペニスが真冬のベランダの手すりのように冷たく感じた。

その男の発する言葉も温かみがなく、男としての温もりなどどこへやら、私の気持ちも
すっかり冷え切ってしまった。

射精したら私なんて用済みと言わんばかりに、男はさっさとシャワーを浴びる。

一期一会の出会いのはずが、イチゴ(1万5000円)一会の寒々としたセックス
になり、泣きたくなるほど愚かな気分になった。

無機質なホテルを出て、挨拶もせずに私たちは左右に別れた。

駅では高校生が足長おじさんの募金を訴えていたので、男がくれた1万5000円を
そっと握って募金箱に入れる私。

もう出会い系サイトなんてまっぴら御免だわ。

晩秋なのに首筋に厳冬の寒さを感じながら帰宅した。

その夜、いつもより激しく掻きむしるようなオナニーで欲求を沈め、もう男を諦めた。

そして、あることに気付く。

私が欲しかったのは、男じゃなくて男の温もりだったんだって!

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