「真希、足、そのままソファーの上にあげて」
「え?やっ、やだ!見えちゃう……!」
流石に制止したが、構わず孝一は私の片足を持ち上げるようにして、秘部へと顔を近づけた。
そのまま舌先でクリトリスを転がすように舐めあげる。
「ひっ……あ、だめ……!そんな、とこ」
これまでとは違う快感に、思わず孝一の頭を抱える。
孝一の舌が先端部に触れ、擦れると、全身がびくり、と震えた。
恥ずかしい気持ちと、気持ちよさが同時に襲ってくる。
「こうちゃん、っ……あぁ、も、ダメ、お願い」
「うん?」
孝一が見上げてくる。
そう言えば、お酒も入っていたのだった。
だから、全部。――お酒のせいにしてしまえばいい。
「こうちゃんの……こうちゃんの、いれて……っ」
孝一の顔も、みるみる赤く染まった。
無言でこくりと頷くと、焦ったようにズボンのベルトを外し、自身を露わにする。
どこかぎこちなくコンドームをつけると、いよいよという気もちが高まってきた。
「真希、いれるよ……大丈夫?」
「ん……」
否定とも肯定ともとれる反応になってしまったが、孝一自身が秘部にあてがわれると、少しだけ恐怖心が芽生えた。
「こうちゃん、あの……ゆっくりね?……優しくね?」
「ん、わかった」
そう言って、孝一は私の頬に口づける。
身体を起こし、自身に手を添えると、ゆっくりと腰を押し進めた。
「いっ……!」
鈍痛に、身体が仰け反る。
行き先をなくしていた両手が、無意識に孝一の胸板を押し返した。
「真希……大丈夫?」
「大丈夫だけど、大丈夫じゃな……い……っ」
痛かったけれど、ここで終わってしまうのは嫌だった。
押し返していた両手を、彼の背中にまわす。
「……ごめん、気づかなかった」
「言わなかった私が悪いんだもん、気にしないで……むしろ、ごめんね」
目を逸らしながらそう言うと、孝一は腰の動きを止めたまま、私の胸を愛撫し始める。
口で乳首を舐められ、指先はクリトリスを弄る。痛みの上に快感が押し寄せ、どうにかなりそうだった。
「んん、……っ、あ」
暫く、孝一からの愛撫が続いた。
何度も何度も達しそうになりながら、その寸前で止まる。
もっと気持ちよくなりたいという本能を抑えて、私も負けじと彼の胸を舐め、指先で刺激を与えたりした。
ぴくり、と彼が反応を示すと、どことなく嬉しい気持ちになった。
「真希……ごめん、ゆっくりって言ったんだけど――ちょっとだけ、我慢できる?」
息遣いの荒い孝一が、私の頭を抱きしめてきた。
彼も我慢の限界なのだろう。そう考えると、少し申し訳ない気持ちになる。
私も孝一の背中をきつく抱いて、その痛みに備えた。
「いいよ、こうちゃん……大丈夫」
彼が小さく
と、ほぼ同時に、一気に腰が押し進められる。
「痛っ、ん、んん!」
孝一のモノが推し入ってくる痛みと異物感に、思わず彼の背中に爪をたて、唇を噛みしめた。
思っていた以上の痛みに、少しだけ涙ぐんでしまう。
「真希、大丈夫?」
「ん、痛い……けど、平気」
私は少しだけ強がって、涙を見られたくなくて、彼に口づける。