「私、上に乗りたい」
「わかり、ました」
彼は少し息を切らしながら、そう答えた。
それと同時に、ペニスを引き抜いた。
「僕がここに寝ればいいですか?」
「うん」
彼は、遠慮がちに私の制服の上に体を落とした。
少し汗ばんだ体がそこに密着するのを見て、私は少しだけ興奮した。
「じゃあ、乗るね」
まだまだ衰える気配を見せない彼の欲望を、私の渇望の中へ導いていく。
「んんっ……」
さっきまでより、奥まで入っていくような感覚があった。
私の体の奥のどこかに、先端がかっちりとはまるような感覚があった。
私は、ゆっくりと腰を動かし始めた。
ペニスがそこに当たるたび、私の頭の芯のところに、しびれるような快感があった。
こんな快感は、今まで感じたことが無かった。
セックスってこんなに気持ちよかったのか。
経験済みの友達は、一度やるとはまってしまう、と言っていたけれど、その理由も分かっちゃうな。
これはたしかに、一度味わってしまえば病みつきになってしまうのも仕方ないと思った。
それくらい、気持ちよかった。
彼はしばらく快感に身をゆだねていたけれど、体を起こして私に抱き着いてきた。
そして、私の乳首を、少しだけ歯を立てて噛んできた。
もちろん痛くはないようにしてくれていたけれど、その荒々しさに、私はどきりとしてしまった。
「どうしたの?」
「なんか、僕の上に乗ってる先輩を見てたら……」
「興奮した?」
「はい」
彼はもう一度、乳首を噛んできた。そして、舌で先端をちろりと舐めた。
「んっ」
くすぐったさで吐息が漏れた。
彼は、口の端を持ち上げて、淫靡な笑みを浮かべた。
こんな大人な表情をする結城を、私は今日初めて知った。
これから、こんな風に今まで知らなかった彼の姿を見られるのだと思うと、私は嬉しかった。
きっとこんな彼は、私しか見ることができない。知ることができない。
「先輩、僕に一回抱きついてください」
「え?」
彼が言うので、私はわけもわからないまま、首のあたりに手をまわして抱きついた。
すると、彼が体勢を変えて立ち上がった。
「ちょ、ちょっと!」
そして彼は、私を抱きかかえたまま、教室の後ろのロッカーがあるあたりまで運ばれて、私の腰をロッカーの上に下ろした。
「こういうのもいいかな、と思って」
「えっち……」
私はそこで、激しく突かれた。
私の奥の奥まで、彼のペニスは到達して、体の中を激しくかき乱された。
「んんんっ!」
「静かにしてください」
「んんっ!」
さっき私がしたように、彼はまた、私の口を自分の口でふさいできた。