「徳山さんは、明日は休み?」
「はい、休みです」
「じゃあ、お酒もなくなったし、今から私の部屋でもう一度飲もうよ。缶ビールならまだ
何本かあるから」
「そうですね。増岡さんの部屋で飲み直しましょう」
先日、朝のゴミ出しの時に、初めて会話をしてから勝手に徳山さんに恋心を抱いて、欲情
剥き出しで迫ってしまったこんな私なのに、彼は二つ返事でOKしてくれた。
私の部屋は、ソファやテレビ、冷蔵庫の他に、テーブルとピンク系のカーテンにマッチし
た、ステキなベッドがある。
今日は、ソファには座らないで、テーブルを挟んで徳山さんと向かい合わせに座ったが、
昨日の今日で少し緊張していたせいか、彼は正座で座っていた。
「そんな
そう言いながら、私はおつまみと缶ビールを出してきた。
「増岡さんは、毎日、飲まれるんですか?」
「うーん、そうだわね。仕事から帰って風呂上がりに飲むのが、毎日の楽しみなのよ。
徳山さんは?」
「僕は部屋ではあまり飲まないです。でも、今日は、最高に美味しくいただいています」
「ありがとう。いつも一人で飲んでるからつまらなくて・・・。だから、すぐに眠くなっ
て寝てしまうの・・・」
お酒の力もあったのか、会話が弾んだ。
久しぶりに、男性と2人きりで飲んだこともあったのだろう。
お酒が進むにつれて、いつしか、亡くなった旦那のことを思い出していた。
旦那と結婚をしたのは、私が20歳の時。
30歳の時に、旦那を事故で亡くし、それからは、ずっと独身。
私には3歳違いの弟がいて、このアパートには私より半年ほど遅れて入居していた。
現在、私は青果市場で事務員として働いている。
そう言えば、男性と2人きりで飲んだのは、亡くなった旦那と飲んで以来。
飲んだのは確か、旦那が亡くなった前日だった。
旦那はビールが大好きで、こうやってよくテーブルを挟んで飲んだっけ・・・。
そんなことを思い出していると、時計の針は、夜中の2時前辺りを指していた。
その時、私が伸ばした足と徳山さんが伸ばした足が、お互いに挟む状態になる。
テーブルもそんなに大きくはなく、2人の顔の距離はすごく近くにあった。
すると、徳山さんは急に足を使って
「肌がすごくキレイですねぇ・・・、肌もツヤツヤして」
と言いながら、テーブルの中の足を少し私の股間に当たるくらいまで伸ばしてくる。
そして、徳山さんは思い切って私の頬を手の甲で擦った。
「そんなことはないわ。もう40も過ぎたオバチャンだから・・・」
そう
徳山さんもその手を握り返しながら、伸ばした足に少し力を込めて、私の股間に押し付け
てきた。
私は何も言わずに、徳山さんの行動を許してあげる。
愚息がカチカチにいきり勃っていた。
徳山さんは私の反応が見たくて、握っていた手を引っ込める振りをして、コップに少しだ
け残っていたビールを、自分の股間を目がけて引っくり返した。
「まぁ、大変!」
私はタオルを取りに行って、徳山さんの前に跪き、持ってきたタオルをビールで濡れた
股間に当て、拭きだした。
「あら、ズボン脱がなきゃだめだわ。早く脱いで」
徳山さんは言われるままベルトを緩めて、チャックを下した。
それを見た私は、ズボンを脱がせてあげた。
下着1枚の愚息は、カチカチにそそり勃っている。
まさか徳山さんがこんなことを仕掛けてくるとは思わなかった。
仕掛けた本人も、かなり勇気を振り絞っての行動だったのだろう。
徳山さんは少し頬を赤らめながら、恥ずかしさでいっぱいといった表情だった。
「中は大丈夫?濡れてないの?」