マニアック

お口でイッちゃうほどの異常敏感体質なんです

大学3年生の夏休みになり、私は明美に誘われ、あまり気は乗らなかったけど、明美と彼女
の彼氏、そして、もう1人明美の彼氏の友人と4人で食事をすることになりました。

当分の間は、彼氏はいらないし、男性と一緒に遊んだりすると、そういう仲になるかも
しれないと思うと、その日は、朝から重苦しい気分でテンション低め。

午前10時に、約束していた待ち合わせの場所である駅の改札口前に行ってみると、
そこにはすでに、明美と彼女の彼氏、そして、彼氏の友人の男性が待っていました。

お互いの挨拶は後でするとして、とりあえず、近場にある喫茶店に入ることに。

全員分のコーヒーを注文してから、ようやくお互いの自己紹介をしました。

友香ゆうか、確か、いつも話では彼氏がいることを知っていただろうけど、彼が私の彼氏の彰久あきひさ

「は、初めまして、崎山友香さきやまゆうかと言います」

「こちらこそ、初めまして、高山彰久たかやまあきひさと言います。噂ではちょくちょく聞いていたよ」
………

………
「えっ?噂って何?明美、まさか何か変なこと喋ってないでしょうね」

「大丈夫よ、ただちょっとおっちょこちょいな子だって言っていただけ」

「こ、こら!もう、明美ったら、油断も隙も無い」

「あはは、ごめんごめん」

「そして、こちらが・・・、私の彼の友人の森山宏太もりやまこうた君」

「初めまして、森山宏太です。よろしく!」

「あ、は、初めまして、と、崎山友香と言います。こちらこそよろしく」

 

宏太君の見た目は、お世辞にもカッコイイとは言えない感じ。

とても、俳優と言っても通りそうな明美のイケメン彼氏の友人とは思えない。

ちょっぴりポッチャリした体型で、何というか、可愛らしいクマさんっていうのかな。

でも、いつもニコニコしていて印象は悪い感じはしない。
………

………
「宏太は、俺の幼稚園からの幼馴染で大学までずっと一緒なんだ。とてもいいヤツで、
小さい頃から、彼にはずっと世話になりっぱなし。感謝してるよ」

「オイオイ、やめてくれよ。こんな時にそんなこと言われちゃ照れくさいだろ」

「ハハハ、悪い悪い。でも、本当に頼りになるヤツだし、話もなかなか面白いし、
どう、友香ちゃん。今彼氏いないんでしょ。彼なんかいいと思うけどなあ」

「そうよ、友香!この際だから、思い切って付き合っちゃいなさいよ」

「ええっ!ちょ、ちょっと待ってよ。いきなりそんなこと言われても・・・」

「そ、そうだよ、こんなカッコ悪い俺なんか。彼女に迷惑だろ」

「い、いや、め、迷惑じゃないけど・・・」

「ほら、友香だって迷惑じゃないって言ってるじゃない。案外内心付き合ってもいい
かもって思ってるんじゃないの?」

「ちょ、ちょっと、バ、バカッ!な、何言ってんのよ!もうっ!」

「ああ~、顔が赤くなってる、やっぱ図星なんだ~」

「・・・も、もう、知らないっ!」

「アハハハ、冗談だよ、そんなに怒らないでよ」

なんて話で盛り上がっているうちに、気が付くと時間は午前11時半を過ぎてしまい、
5分ほど歩いたところにあるファミレスで昼食を取ろうということになりました。

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